出版社内容情報
障害者本人中心の生活支援計画の立案から実施までを、具体的事例をもとに簡明に解説。年齢・生活状態などにより細かに区分された立案のための質問シート・チェックリストなど、米国・カリフォルニアの支援法=ランターマン法に基づく最先端のノウハウを紹介。
1章 はじめに
2章 価値、役割および責任
3章 様式と説明書
4章 本人中心の計画づくりの事例
5章 ストーリー
6章 トレーニング・ガイドライン
7章 用語集
8章 本人中心の計画:参考文献
はじめに
目的
ランターマン発達障害者サービス法(以下「ランターマン法」と呼ぶ)の1992年の改訂により、発達障害を持つ人々(以下「利用者」と呼ぶ)のための個人プログラム計画(以下「IPP-Individual Program Plan」と呼ぶ)に対して、本人を中心とした取り組みが必要になりました。ランターマン法の改訂でのIPPに関する基本的な要件は:
1)IPPは本人と家族を中心とすること。
2)発達障害局(以下「障害局」と呼ぶ)は、IPPの説明書をつけた標準様式を作成すること。この様式と説明書は本人と家族を中心とする取り組みを具体化するものであること。
3)障害局は、IPPにたいして本人中心の取り組みをするための訓練資料を作成 すること。
4)IPPへの本人中心の取り組みを保障するために、各地域センターは障害局によって作られた標準様式、説明書、および訓練資料を使わなければならない。
5)IPPプロセスを通して選択されたサービスやサポートを提供する目的のために州の資金を受けているすべての公的、私的機関は、どこに誰と住むか、人間関係、時間の過ごし方(教育、雇用および余暇活動を含む)、自分の将来の追求、およびプログれているサービスとサポートを利用者が受けていることをモニターしなければならない。
このリソース・マニュアルは、ランターマン法の要件を満たすため、また本人中心の個人プログラム作りのための価値(2章参照)を採用しやすくするために立案されたものです。これは本人中心の計画づくりに参画するすべての人が使うように意図されています。本人、家族、権利擁護者およびサービスとサポートの提供者からの広範囲にわたる情報提供で作られました。
本書の要約
「はじめに」の章では、好ましい将来のための計画への本人中心の取り組みの概略を示します。本人中心の取り組みの本質的価値については2章で説明します。本人中心の計画に関連する人々の任務と責任についても2章で説明します。3章には指導解説付きのIPP標準様式が含まれています。
このマニュアルの4章と5章には、IPPへの本人中心の取り組みの例と具体的な実例で本人中心の計画づくりがどのようになされたかを説明した話が含まれています。これらの章では本人中心の計画づくりに携わる人たちにためになる知識を提供します。
トレーニング・ガイドラインは6章にあります。このガイドラインは利用
目次
価値、役割および責任
様式と説明書
本人中心の計画づくりの事例
ストーリー
トレーニング・ガイドライン
用語集
著者等紹介
田川康吾[タガワコウゴ]
1932年宮城県生まれ。1954年東北大学工学部応用化学科卒業。同年大阪窯業セメント株式会社(現住友大阪セメント株式会社)入社、海外プロジェクト室長等を経て1992年退社。同年「あおば福祉会」事務局長、1997年退任。2000年「定藤記念福祉研究会」設立に参加、2003年事務局長退任。現在同会会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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