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世界歴史叢書
イラクの歴史

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  • サイズ B6判/ページ数 494p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750318417
  • NDC分類 228.1
  • Cコード C0322

目次

第1章 オスマーン朝下のバグダード、モールス、バスラ
第2章 英国による委任統治
第3章 ハーシム王制/一九三二~四一年
第4章 イラク・ハーシム王朝/一九四一~五八年
第5章 一九五八~六八年の共和国
第6章 バアス党とサッダーム・フセインの統治

著者等紹介

トリップ,チャールズ[トリップ,チャールズ][Tripp,Charles]
ロンドン大学東洋アフリカ研究院(SOAS)助教授。同政治学部長

大野元裕[オオノモトヒロ]
1963年生まれ。慶応義塾大学法学部政治学科卒業。国際大学国際関係学科修士課程修了。イラク、アラブ首長国連邦の専門調査員を経てカタル、ヨルダン(イラク班)、シリア大使館勤務。現在、(株)ゼネラルサービス勤務、(財)中東調査会客員研究員

岩永尚子[イワナガナオコ]
1968年生まれ。津田塾大学学芸学部、国際関係学科卒業。立命館大学国際関係研究科、修士課程修了後、津田塾大学国際関係学研究科、後期博士課程に入学。在学中の1996‐98年に、在ヨルダン日本大使館にて専門調査員として勤務。復学後、津田塾大学国際関係学研究科、後期博士課程を単位修得後退学。現在、津田塾大学国際関係研究所、研究員

大野美紀[オオノミキ]
1993年独協大学外国語学部英語学科入学(1997年卒業)。1997年田崎真珠株式会社入社(2003年退職)

大野元己[オオノモトキ]
1989年生まれ。父と一緒にイラク、アラブ首長国連邦、カタル、ヨルダン、シリアで12年間を過ごし、現在慶応義塾湘南藤沢中等部2年在籍

根津俊太郎[ネツシュンタロウ]
1960年代生まれの水瓶座。2002年7月より外務省国際情報局分析第二課勤務

保苅俊行[ホカリトシユキ]
1968年生まれで獅子座。1994年外務省入省。2001年にかけて、在ヨルダン大使館および在イラク大使館でイラク担当として勤務
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出版社内容情報

近現代の“イラク”とイラクにおける“歴史”の形成を解明。イラク現代政治の第一人者が全面的に監修・監訳した、イラクの政治・経済・宗教・文化を理解し、現在イラクで起きている事象の根本要因を把握するための必携書。

序 章
第一章 オスマーン朝下のバグダード、モースル、バスラ
  三つの州の権力構造
  オスマーン朝による三州の「再征服」
  スルターン・アブドゥ・ル=ハミード二世とトルコ青年団
  統合と進歩の委員会、その反対者たち

第二章 英国による委任統治
  英国の占領とそれに対する反応
  一九二〇年のイラク動乱
  国家の制度上の定義
  委任統治と条約
  モースル問題――領土と石油
  異なる共同体、異なる目的、異なる歴史
  政治的・経済的特徴

第三章 ハーシム王制/一九三二~四一年
  社会的アイデンティティと部族騒擾
  社会批判と政治的謀略
  一九三六年のクーデター
  軍閥政治――汎アラブ主義と軍内部の謀略
  第二次世界大戦中のイラク
  一九四一年クーデターと英国の軍事占領

第四章 イラク・ハーシム王朝/一九四一~五八年
  体制の再構築
  妨害された自由化
  対外政策――アラブ問題、パレスチナとポーツマス条約
  経済開発と政党政治
  ヌーリー・アッ=サイード――改革と抑圧の政治
  ヌーリー・アッ=サイード――外交一九八二年以降のイラク
  一九八四~八八年の消耗戦
  クルドとシーアの抵抗
  イラン=イラク戦争後の状況とクウェイト侵攻――一九八八~九〇年
  クウェイトのための戦争と一九九一年蜂起
  制裁下のイラクと湾岸戦争の長い戦後
  サッダーム・フセイン政権のしぶとさ
  クルドの自治と政治
  反体制勢力の限界
  復興と外国の介入の狭間で

結 論
 訳者あとがき

  原注/参考文献/さらなる理解と調査のために
  用語解説/年表/索引

【訳者】
大野元裕/岩永尚子/大野美紀/大野元己/根津俊太郎/保苅俊行

 二〇〇三年五月一日、ブッシュ米大統領は、イラクにおける大規模な戦闘が終結したと宣言した。同時にブッシュ大統領は、イラクには「解放」と「自由」がもたらされ、イラクにおける「民主主義」は、他の中東地域の国々に対する手本となると述べた。確かに、イラク国民は、希有の独裁者であるサッダーム・フセインと彼の政権から「解放」された。しかしこのことがただちに、イラクにおける「自由」を保証し、「民主主義」を確固たるものとしたわけではなかった。五月一日以降、イラクで起こったことは、秩序の下での「自由」ではなく、混乱と無秩序であり、戦後の状態から事態は改善の兆しを見せないままに数カ月が過ぎ、事態は悪化の方向に向かったようにすら思われた。そこでは、長期にわたるイラク人の忍耐が要請され、不満が高じ、「解放軍」であったはずの米軍兵等が標的にされる襲撃事件が多発するようにまでなったのである。この結果、治安が安定しないために復興が進まない、復興が進まないために治安が回復しないという悪循環が見られるようになったのであった。
 本書は、二〇〇〇年に発行された「イラクの歴史」に関する書籍で、書名が表す通り、近現代における「イラク」とイラクにお