出版社内容情報
「英語支配論」のパイオニアである著者の足跡を「講演」「著書・論文」「小論・随筆」の三部に分けてたどり、これ一冊で「英語支配とは何か?」がわかる。また、「英語支配」批判の営みを通して、脱グローバリゼーション運動としての英語教育の可能性をも探る。
はしがき
序章 英語支配とは何か?―英語支配論の理念と方向性―
第1部 講 演
1 英語支配時代の日本の選択―英会話症候群は克服できるか?―
2 グローバル化と英語支配―英語を第二公用語にすべきか?―
第2部 著書・論文
1 英語支配と差別
2 英語支配への挑戦序論
3 英語教育と英語産業による精神の植民地化
4 批判理論としての「コミュニケーション権」―英語支配への抵抗―
第3部 小論・随筆
1 言語手段の平等の実現を―「英語帝国主義」を考える―
2 「英語は国際語」に騙されるな
3 「話せる英語」教育への異論
4 誇りのない自己植民地文化への疑問―名古屋ボストン美術館構想を批判する―
5 英語支配研究の高まり―海外と日本―
6 目にあまる日本の「英語病」
7 「三つの落とし穴」が待っている! ―英語第二公用語化―
8 「日米言語協定」の締結を
終章 エコロジカルな英語教育―脱グローバリゼーション運動としての英語教育の可能性―
あとがき
著者主要業績一覧
内容説明
本書は「英語支配とは何か?」と問い掛けることにより、「英語支配」が生み出すさまざまな社会的不正義と不公正さを可視化しようとする試みである。そして、諸問題の可視化を通して、英語に対する新たな発想と新たな言語観を提供しようとするものである。そしてその新たな発想と言語観を基にして真に公正な国際コミュニケーションのあり方を模索しようとする国際言語政策論でもある。
目次
英語支配とは何か?―英語支配論の理念と方向性
第1部 講演(英語支配時代の日本の選択―英会話症候群は克服できるか?;グローバル化と英語支配―英語を第二公用語にすべきか?)
第2部 著書・論文(英語支配と差別;英語支配への挑戦序論 ほか)
第3部 小論・随筆(言語手段の平等の実現を―「英語帝国主義」を考える;「英語は国際語」に騙されるな ほか)
エコロジカルな英語教育―脱グローバリゼーション運動としての英語教育の可能性
著者等紹介
津田幸男[ツダユキオ]
1950年神奈川県生まれ。現職、筑波大学教授(現代語・現代文化学系、人文社会科学研究科現代文化・公共政策専攻)。東京都立雪谷高校英語教師を4年半勤めた後、2度にわたる留学を経て1985年に南イリノイ大学より博士号(Ph.D.)を取得。日本に帰国後、長崎大学助教授、名古屋大学教授を経て2001年より現職。専門は国際コミュニケーション論、国際言語政策論、社会言語学、英語教育
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