出版社内容情報
一定の軌道に乗りつつある中国行政訴訟制度について、行政権に対する司法統制という視点から系統的な研究を試みる。当該法制度の概要、問題点を網羅的に述べるだけでなく、その誕生から現在に至るまでの制度上及び実践上の諸問題を、分析・検討する。
第１章 中国行政訴訟制度の基本構造と特質
第１節 中国行政訴訟の目的規定の特異性
第２節 公民が提訴しうる行政事件の範囲とその解釈論の動向
第３節 行政に対する人民法院の審査範囲
第２章 行政訴訟を提起するための諸要件
第１節 行政訴訟上の「具体的行政行為」に対する検討
第２節 列記された行政事件に対する分析
第３節 中国行政訴訟における当事者適格の諸問題
第４節 その他の出訴要件
第３章 行政訴訟と公民の権利保護
第１節 条文の相互関係に関する解釈論
第２節 行政訴訟における権利保護と裁判例の動向
第３節 中国行政訴訟における権利保護の展望
第４章 行政に対する人民法院の審査
第１節 行政裁量に対する人民法院の審査論
第２節 中国行政訴訟における審理の準拠法を巡る諸問題
第３節 行政に対する人民法院の審査に係る重要課題
第５章 中国行政訴訟における判決の検討
―行政機関に一定の作為を命ずる判決を中心として―
第１節 判決の種類
第２節 行政機関に一定の作為を命ずる判決の検討
第３節 中国行政訴訟における判決制度の課題
目次
第１章 中国行政訴訟制度の基本構造と特質
第２章 行政訴訟を提起するための諸要件
第３章 行政訴訟と公民の権利保護
第４章 行政に対する人民法院の審査
第５章 中国行政訴訟における判決の検討―行政機関に一定の作為を命ずる判決を中心として
第６章 中国行政訴訟の実際とその問題点
著者等紹介
上払耕生［ウエハライコウセイ］
１９７３年鹿児島県に生まれる。１９９６年同志社大学法学部法律学科卒業。１９９８年神戸大学大学院法学研究科博士課程前期修了（法学修士）。２００３年神戸大学大学院国際協力研究科地域協力政策専攻博士課程後期修了（法学博士）。このほか、１９９９年から２００１年まで、北京大学法学院に研究留学。現職、法学館司法制度改革調査室研究員
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