出版社内容情報
聴覚障害の治療、教育、歴史、さらに法的側面まで700項目以上を収載、詳解。包括的かつ公正な視点で利用可能な最新情報を読者に提供する画期的事典。
謝 辞
前書き
聾・聴覚障害百科事典本編
監訳者後書き
参考資料1 聾に関連のある図書
参考資料2 手話辞典
参考資料3 聾者に関連のある定期刊行物
参考資料4 聴導犬の訓練センター
参考資料5 保健ケアの提供と特別なサービス
参考資料6 遺伝と聾に関する情報
参考文献
索 引
アメリカ人の10人に1人はなんらかの程度の聴覚障害をもっており、400人に1人は重度の聾(deaf)である。しかし、この国の多くの難聴者や聾者は彼ら自身を、なんらかの点で恵まれていないとか、もしくは不足しているとか、ハンディキャップをもつ者とは考えていない。彼らは、自身の聴覚障害を自身の価値を低いものにしているとは信じておらず――ただ異なるだけとみなし――聾社会を、聞こえる者の世界の文化と同じように、豊かで多様な独自の文化とみなしている。
本書『聾・聴覚障害百科事典』は、多年にわたる分離と誤解の間も、聾社会がその全体性を維持してきたこと、しかしその内部に継続的な闘争のあったことを反映している。聾の分野における教育者、言語学者、専門家ならびに聾者や難聴者は、反対を協力へと置き換える長い道程をたどってきたが、それでもなお論争の諸分野が残っている。
特定の点に関して、相反する理念が存在している場合には、そのあらゆる側面を明確にし、説明しようと試みた。巻末に広範囲にわたる文献を掲載したが、これらは、なんらかの特定なトピックをさらに深く探ろうとする人びとにとって役に立つであろう。
さらにわれわれは、聾者や難聴者に利ターキントン
アレン・E.サスマン
著者等紹介
ターキントン,キャロル[ターキントン,キャロル][Turkington,Carol]
医療ライターおよび編集コンサルタント。ペンシルベニア州モーガンタウン在住
サスマン,アレン・E.[サスマン,アレンE.][Sussman,Allen E.]
ギャローデット大学卒業、同大学大学院修了。ギャローデット大学カウンセリング・就職斡旋センター責任者。同大学スクールカウンセリング部門助教授。心理療法と家族療法に関する認定心理士。メリーランド州グリーンベルト在住
中野善達[ナカノヨシタツ]
1934年東京生まれ。1959年東京教育大学大学院教育学研究科修士課程修了。広島大学教授、大阪教育大学教授をへて1989年より筑波大学教授。1998年筑波大学を定年退官。現在、佐野短期大学特任教授
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