出版社内容情報
タイと西洋・東洋それぞれの社会、芸術文化、政治、経済各分野の古代から現代までの通史を概観。近代化、西洋化の重要性を踏まえ、それを果たした自国指導者層の業績、そして独自の伝統的存在・国王への信頼の大切さを伝えるタイのオフィシャル・ヒストリー。
序 章 人間,社会と歴史
第1章 タイ社会の変容
第2章 タイの芸術文化の変容
第3章 タイ経済の変容
第4章 タイ政治の変容
第5章 西洋と東洋の社会と芸術文化の変容
第6章 西洋と東洋の経済的変容
第7章 西洋と東洋の政治的変容
第8章 近代における科学の進歩
第9章 国家間の協力と相互依存
目次
序章 人間、社会と歴史
第1章 タイ社会の変容
第2章 タイの芸術文化の変容
第3章 タイ経済の変容
第4章 タイ政治の変容
第5章 西洋と東洋の社会と芸術文化の変容
第6章 西洋と東洋の経済的変容
第7章 西洋と東洋の政治的変容
第8章 近代における科学の進歩
第9章 国家間の協力と相互依存
著者等紹介
柿崎千代[カキザキチヨ]
1973年、東京生まれ。1997‐98年、タイ国立シーナカリンウィロート大学社会学部に留学。1999年、東京外国語大学大学院博士前期課程修了
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感想・レビュー
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Ucchy
2
前半がタイ史、後半は世界史。タイ史は日本人が書いた本よりリアリティがあって面白い。世界史は前近代はインドが日本の教科書より詳しく、東南アジアへのインドの影響(仏教、神話)を感じる。西洋については近現代に記述が偏っているが、タイに影響を及ぼす世界史的出来事を重視するという姿勢は日本にも参考になると思う。特に現代史は日本の教科書よりも詳しく学ぶことがあった。タイの人はこういう風に世界を見ているのかなと興味深い。 2023/08/07
くまパワー
2
タイの中等教育6年生いわゆる高校3年生の社会科教科書。タイトルはタイの歴史を書いたけど、タイ史だけではなく世界史も含めた。読んだ初めての感想はとても面白い。一般的な時間順ではなく分野史で書いて、まず社会史と芸術史その後は経済史と政治史やはり類稀な記述だ。タイ史部分は主に伝統時代と近代を分けて、19世紀半ば以後の記述が多い。西洋との関係の中でタイ社会をどのように変容させたのかを注目した。でも多分こんな記述の流れは学生に対し難しいと思う。そしてキーワードがタイ語ローマ字を付けることがとても良い。2022/09/30
ゆば
0
タイにおける共同体の捉えられ方、歴史認識外交意識を日本語で大まかに感じ取れる点は興味深いし勉強になった。一方でどう考えてもアムネスティのことを("英語名不明"とした上で)「世界赦免機構」と邦訳しているのはどうした何があった感。日露戦争でロシアの艦隊と「ポートアーター」なるところで戦い、「ポートアーター」の所有をロシアに認めさせたという記述においても「ポートアーター」を"不明、黄海近辺か"としているけれど、日本海海戦のことだろうし違うと思う…詳しい人が読めばもう少し突っ込みどころがあるのでは。2016/09/14