世界人権問題叢書
世界の奴隷制の歴史

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  • サイズ B6判/ページ数 816p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750314303
  • NDC分類 361.8
  • Cコード C0336

出版社内容情報

66の大規模奴隷所有社会を選び比較研究。対象は、古代ギリシャ・ローマ社会、中世ヨーロッパ、アフリカ、イスラム世界、カリブ海諸国、アメリカ合衆国、朝鮮・中国・日本と多岐に渡り、時代も先史時代から今世紀初頭までをカバーした文字通りの労作。

序 章 奴隷制の構成要素
第1部 奴隷制の内部関係
 権力のイディオム/権威・疎外・社会的な死/名誉と蔑視
第2部 制度的プロセスとしての奴隷制度
 「自由」民の奴隷化/出生奴隷/奴隷の取得/奴隷の境遇/解放―その意味と様式/解放奴隷の身分/解放のパターン
第3部 奴隷制の弁証法
 究極の奴隷/人間の寄生としての奴隷制

目次

第1部 奴隷制の内部関係(権力のイディオム;権威・疎外・社会的な死;名誉と蔑視)
第2部 制度的プロセスとしての奴隷制度(「自由」民の奴隷化;出生奴隷;奴隷の取得 ほか)
第3部 奴隷制の弁証法(究極の奴隷;人間の寄生(パラサイト)としての奴隷制)

著者等紹介

パターソン,オルランド[パターソン,オルランド][Patterson,Orlando]
1940生まれ。ハーバード大学教授(社会学)。ロンドン大学スクール・オブ・エコノミックスで博士号を取得。アフリカ系ジャマイカ人

奥田暁子[オクダアキコ]
大妻女子大学、恵泉女学園大学、聖心女子大学などで非常勤講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

34

17
奴隷制についての総合的な研究書であって、別にその「歴史」を扱った本ではないような。本書では奴隷についての明確な定義(「社会的な死」)が与えられていて、はっきりと資本主義社会の労働者からは区別されうるものだと示されている。けれど現代では、社会的諸関係からの引き抜きという事態が、かなり一般的な次元で制度化されてしまっていると考えることもできて、そのことが逆に不気味に見える。本書の趣旨とはずれるが、産業社会における教育は、個人の社会からの緩やかな引き抜き(「社会的な死」をともなわない)でなくてなんなのだろうか。2017/03/14

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