内容説明
一九一五‐一九二五年にかけてヨーロッパで猛威をふるったダダ。この前衛運動を文学・芸術・思想の中心であるパリという都市で捉え、「シュルレアリスムはダダのフランス的形態である」と規定した、世界的権威による必読基本図書。
目次
序論
大戦中のパリと「エスプリ・ヌーヴォー」
「三銃士」
『リテラチュール』
最初の小ぜり合い
『磁場』
ダダの登場
大いなる宣言集会
運動の生命
ダダと『N・R・F』
ダダの出版物(第一期)
一九二一年の「賭け金」
大いなるダダの季節
「バレス裁判」
ピカビア、ダダと決別
「サロン・ダダ」をめぐって
不和と紛糾(一九二一年夏-秋)
ダダ、流派をなす
ダダの出版物(第二期)
「パリ会議」
ダダの衰退と一九二二年の出版物
シュルレアリスムへの道
ダダとその大衆
結論と総決算
著者等紹介
サヌイエ,ミッシェル[サヌイエ,ミッシェル][Sanouillet,Michel]
1924年、フランスのモンテリマール生まれ。ソルボンヌを卒業後、トロント大学やニース大学で教鞭をとる。ダダ・シュルレアリスム研究国際協会の創設者であり初代会長。マルセル・デュシャンが残したテクストの編纂も手掛ける
安堂信也[アンドウシンヤ]
1927‐2000年。現代フランス演出史専攻、早稲田大学名誉教授
浜田明[ハマダアキラ]
1935年生、1958年京都大学卒。フランス文学専攻、静岡大学名誉教授
大平具彦[オオヒラトモヒコ]
1945年生、1971年東京外語大学卒。1978年都立大学大学院博士課程中退。フランス文学専攻、北海道大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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