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出版社内容情報
男社会の中で権力を持ち、君臨してきた中国の女帝たち。一方、農村地域では家父長制のもとで虐げられ続けてきた多くの中国の女性たち。「強い女性」と「弱い女性」という中国女性が持つ2つの面を、「母」「娘」「嫁」「姑」等、様々な役割ごとに考察していく。
第1部 中国の家父長制―民国時期の「母の権力」/民国時期の旧式結婚にみる母の権力/「母の神話」の解体―女性作家が描く母の形象(民国時期~一九九〇年代)
第2部 寡婦の地位―守節と再婚をめぐって(民国時期~一九九〇年代)/民国時期の蓄妾制/改革開放下の蓄妾現象―終章にかえて
目次
序章 中国女性の二つのイメージ
第1章 中国の家父長制―民国時期の「母の権力」
第2章 民国時期の旧式結婚にみる母の権力
第3章 「母の神話」の解体―女性作家が描く母の形象(民国時期~一九九〇年代)
第4章 寡婦の地位―守節と再婚をめぐって(民国時期~一九九〇年代)
第5章 民国時期の蓄妾制
第6章 改革開放下の蓄妾現象―終章にかえて
著者等紹介
白水紀子[シロウズノリコ]
1953年福岡県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。専門は、中国近現代文学および女性学。主要論文・訳書に、「《婦女雑誌》における新性道徳論」『横浜国立大学人文紀要第二類』、「『蝕』三部作の女性像」『転形期における中国知識人』(汲古書院)、『藻を刈る男』(共訳・JICC出版局)、『チャイナ・オデッセイ』(共訳・岩波書店)など。現在、横浜国立大学教育人間科学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。