九州王朝の論理―「日出ずる処の天子」の地

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  • サイズ A5判/ページ数 198p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784750312934
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0021

出版社内容情報

古代中国で天子の直轄領を表す言葉であった「九州」がなぜ日本の九州島の呼び名となっているのか。王維が阿倍仲麻呂の送別の宴で贈った詩や中国史書を足がかりに,九州王朝の存在を明らかにしていく。

はじめに[高田かつ子]
九州の成立―『旧唐書』 歴史は志にて知るべきものなり[古田武彦]
「九州」の発見―王維の認識 唐詩の同時代史料性について[福永晋三]
九州の探求[古田武彦]
九州の論理―朝夕の竹林に王維の詩を玩味しつつ[古田武彦]
日中関連史の新史料批判―王維と李白[古田武彦]
九州を論ず―国内史料に見える「九州」の変遷[古賀達也]
続・九州を論ず―国内史料に見える「九州」の分国[古賀達也]
付論 於佐伽那流 愛瀰詩―九州王朝勃興の蔭[福永晋三]
九州の大道―あとがきに代えて[古田武彦]
◎史料 『隋書』たい国伝「参考」《煬帝紀,流求国伝》/『旧唐書』倭国伝日本国伝「参考」《百済国伝》/『新唐書』日本伝「参考」《百済伝》

目次

九州の成立―『旧唐書』歴史は志にて知るべきものなり
「九州」の発見―王維の認識・唐詩の同時代史料性について
九州の探求
九州の論理―朝夕の竹林に王維の詩を玩味しつつ
日中関連史の新史料批判―王維と李白
九州を論ず―国内史料に見える「九州」の変遷
続・九州を論ず―国内史料に見える「九州」の分国
付論 於佐伽那流愛瀰詩―九州王朝勃興の蔭
九州の大道―あとがきに代えて

著者等紹介

福永晋三[フクナガシンゾウ]
1952年福岡県生まれ(本籍は鹿児島県)。1971年福岡県立鞍手高校卒業。1975年国学院大学文学部文学科(漢文学専攻)卒業。1978年東京都立府中高校教諭となる。現在東京都立昭和高校教諭。国学院大学中国学会会員。「多元的古代」研究会・関東、幹事、古田武彦と古代史を研究する会会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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遊動する旧石器人

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2000年5月20日初版第1刷。図書館にてレンタル。立場上、文献史学にも目を向ける必要性を感じ、古田史学も手に取ってみた次第。これまでの古田史学の流れの無知により、論理上分からない点も多々あったが、「九州」という文献上のワードが日本の九州島を指す場合があり、特に平安後期以後、日本国全体を指す場合との混用が生じたという事例は興味深かった。阿倍仲麻呂に対する王維の詩における「九州」という意味も日本の九州島を示すという説、さらに「春日なる三笠の山=宝満山」説も面白かった。範疇より新しい時代だが、興味深く読めた。2019/01/12

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