出版社内容情報
中国では市場経済の導入に伴う急速な社会の変化に対して教師の再教育が重要な教育改革として位置づけられている。日本の教師教育との比較から，教師の現状認識，再教育の内容と特色および問題点を探る。
第一章 先行研究―中国の市場経済と教育を中心にして
第二章 中国の教師教育
第三章 教師の再教育
第四章 中国の教師の再教育の背景
終 章 現代の市場経済と教師教育
参考資料◎『中華人民共和国教師法』／『教員資格条例』／『審査合格証明書』
内容説明
本書では、中国の先行研究を考察し、社会主義市場経済の導入によって、教育とくに教師教育はどのような影響を受け変化が生じたのか。この点に関する研究の到達点と水準を明確にしている。中国の教師教育の歴史的変遷と現状を概述し、市場経済における教師教育の背景を考察。教師の再教育についての日中両国の現状及び教師の意識調査に基づいて、急速に変転する中国社会における教師の意識の一端を抉り出し、日本の歴史的経験と現状分析について検討して、市場経済と教育、中国の教師教育との関連、そこに見出される問題点と今後の課題を提示した。
目次
第１章 先行研究―中国の市場経済と教育を中心にして
第２章 中国の教師教育（教師教育の歴史的変遷；教師教育の現状）
第３章 教師の再教育（中国の教師の再教育；教師の再教育の事例 ほか）
第４章 中国の教師の再教育の背景（教師の再教育の必然性；教師の再教育の必要性）
終章 現代の市場経済と教師教育（市場経済と教育格差；教師教育の現代的課題 ほか）
著者等紹介
張梅［チヤンメイ］
東京学芸大学大学院修士課程を経て、現在早稲田大学大学院博士課程在学（教育学専攻）。〈共著〉『世界の教育改革の思想と現状』理想社、近刊〈論文〉「中国の市場経済と教育改革」（『教育と文化』第１９号、労動教育センター、２０００年５月）。〈翻訳〉孫啓林『北朝鮮で進むエリート教育』（『教育と文化』第１８号、労動教育センター、２０００年１月）。楊錦「西欧マルクス主義者グラムシの教育思想」（１９９８年度、東京学芸大学教育学部生涯教育研究室『研究紀要』）他多数
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