出版社内容情報
1960年代，人種差別が色濃く影をおとすアメリカ。ワスプという抑圧する側に存在する事を自己批判的にとらえ，アフリカ系アメリカ人との統合教育に挑んだ女性がいた。多文化教育の原点ともいえる名著。
序 アメリカ合衆国下院議員［シャーリー・チザム］
人種差別に気づくきっかけ
自分のまわりに誰がいないのか？
アフリカ系アメリカ人と友達に
近所からの圧力
決意
いやがらせ
思いがけないところで人種差別は起こる
全国都市同盟女性部会
夫の左遷と友人の死
偏見とは？
フィラデルフィアでの新しい生活
アフリカ系アメリカ人からのテスト
いたるところに見られる人種差別
仮釈放されたアフリカ系アメリカ人青年
夫の解雇
ジャーナリズムの曖昧性
警察の人種差別
固定観念を捨てられない人びと
オマハとの決別
戦闘的アフリカ系アメリカ人との文通
スケープゴートをつくる愚かしさ
人為的人種統合の愚
戦場さながらの暴動鎮圧
同胞嫌悪
肌の色
潜在的恐怖感
内容説明
マルティカルチュラリズムの観点に立って読むならば、本書は、その内容が１９６０年に公民権運動という形で最高潮に達する人種差別問題に基づくものであっても、それを一つの例としてマルティカルチュラリズム実践への道をたどる書として受け止めることが可能で、決してかび臭い代物ではない。
目次
人種差別に気づくきっかけ
自分のまわりに誰がいないのか？
アフリカ系アメリカ人と友達に
近所からの圧力
決意
いやがらせ
思いがけないところで人種差別は起こる
全国都市同盟女性部会
夫の左遷と友人の死
偏見とは？〔ほか〕
