出版社内容情報
「民衆の生活と歴史」から遊離し,これを支配・抑圧してきた近代公教育制度を,柳田國男の〈教育〉思想に学びながら,批判した力作。わらべ唄など民衆生活文化と公教育との相克が明かされていく。
第一部 柳田國男の〈教育〉思想
第一章 柳田國男の〈教育〉思想成立試論
第二章 柳田國男の〈教育思想〉の地平
第二部 近代公教育と民衆生活文化
第一章 わらべ唄の民衆教育史的研究
第二章 民衆文化史における大正童心主義の位置
第三章 小林一茶にみる「我が子」意識と民俗的感性
目次
第1部 柳田国男の「教育」思想(柳田国男の「教育」思想成立試論―横井時敬との比較を通して;柳田国男の「教育思想」の地平―民俗学時代の教育思想把握の基本的視座)
第2部 近代公教育と民衆生活文化(わらべ唄の民衆教育史的研究―近代公教育との相剋の側面に関連して;民衆文化史における大正童心主義の位置―童謡「七つの子」をめぐるいくつかの問題;小林一茶にみる「我が子」意識と民俗的感性―子どもの誕生・成長・病い・死にそそぐ「まなざし」)
感想・レビュー
-
- 和書
- 超心理学者福来友吉の生涯