内容説明
本書は、筆者が過去ほぼ１０年間に執筆した福祉社会学と社会福祉学に関する論文のなかから、学問方法論、福祉専門職および保健・医療・福祉を中心とする社会サービスに関するものを集めた論文集である。この１０年間は、半世紀前・占領期に行われた社会福祉制度創設に匹敵する社会福祉改革が進行しており、このような状況のなかで、研究者・教育者としてとりくんできた諸問題の経過と参与観察した成果の報告といえよう。
目次
第１部 社会福祉学と関連諸科学（福祉社会学と社会福祉学；「社会福祉の病理学」の課題；介護福祉学と社会福祉学との関係）
第２部 社会福祉専門職の研究と教育（社会福祉専門職研究の方法と課題；社会福祉士と「医療福祉士」「精神保健福祉士」の関連；社会福祉専門職に関するアンケート調査の報告）
第３部 社会福祉改革、専門職、ボランティア（在宅福祉サービスとネットワーク；「サービスの質の向上」と「人材の養成・確保」；グラースルーツＶＮＰＯ（Ｖｏｌｕｎｔａｒｙ Ｎｏｎｐｒｏｆｉｔ Ｏｒｇａｎｉｚａｔｉｏｎ）の対人社会サービス供給活動）
著者等紹介
山手茂［ヤマテシゲル］
１９５４年、東京大学文学部社会学科卒業。広島県立女子大学助教授、東京女子大学教授、東京都神経科学総合研究所研究員、茨城大学教授、東洋大学教授を経て、２００１年４月から新潟医療福祉大学社会福祉学部学部長。社会福祉学博士。日本保健医療社会学会会長、日本医療社会福祉学会会長、日本社会病理学会理事、日本介護福祉学会理事、日本学術会議社会福祉研連第１６期・１７期委員などを歴任
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