内容説明
『旅芸人の記録』『霧の中の風景』『永遠と一日』―数々の革新的な傑作を生み出し、映画の最高峰を極めつづけるギリシャの巨匠、テオ・アンゲロプロス。その偉大なる全貌に迫るための、もうひとつの映像体験。
著者等紹介
アンゲロプロス,テオ[アンゲロプロス,テオ]
1936年4月27日、アテネ生まれ。アテネ大学法学部を卒業後、兵役を経てフランスのソルボンヌ、IDHEC(国立映画高等学院)に留学。帰国後は映画雑誌で批評活動を4年間展開した後、68年に短編映画「放送」を自主製作して映画監督としてデビュー。以後、発表する作品ごとに内外から高い評価を得ている。最新作は「ウィーピング・メドウ(仮題)」
池沢夏樹[イケザワナツキ]
1945年7月7日、帯広市生まれ。詩人・作家。1975年よりギリシャに3年間滞在。『スティル・ライフ』で中央公論新人賞・芥川賞を受賞したのを皮切りに、多くの文学賞を受賞。テオ・アンゲロプロスのすべての映画の字幕を担当していることでも知られる
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感想・レビュー
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ふたば
2
シナリオを読むだけでは映画の素晴らしさは伝わらないけれど、映画を見たことのある人にはあの美しいシーンたちが目に浮かぶことは間違いない。彼の映画は映像も壮絶に美しいけれど、言葉もまた美しい。名台詞が多くて、また映画のシーンが思い出されて、読みながら泣いてしまう。しかし、4時間近くある映画のシナリオが20ページほどで、アンゲロプロスの映画だなあ、としみじみ感心した。『再現』『1936年の日々』だけ見ていないのが悔しい!2012/11/10
kiou
0
霧の中の風景が一番好きかな。2010/10/01