内容説明
環境問題がさかんに叫ばれている。だが近代人は、ウンコからは遠ざかろうとしてきたのではなかろうか。そして目をそむけ、鼻をつまむように、語ることが忌避されている。しかし、それは身近なものであるがゆえ、やはりその行方が気になる。本書では、誰もが正面から見据えようとしないウンコを通して、現代科学から倫理までを語る。ヒステリックなエコロジーの書ではなく、抱腹絶倒なのに役に立つ、おもしろ科学読本。
目次
第1章 あなたのウンコはどこへ行くのか(海に捨てられるウンコ;カウボーイも英国紳士も海まで運ばず川に捨てた;下水処理の手品の真相)
第2章 水田―土と水とウンコのバラード(ペリーが驚いた世界一清潔な国;生きるとはウンコを食べることである)
第3章 ウンコの黄金時代と糞まみれの経済(日本のウンコの大河ドラマ;ウンコ処理と財政問題)
第4章 ウンコをしない自立とする連帯(エコノミーからエコロジーへ;陰翳礼賛;ウンコをひらない身体;学校でウンコができない子どもたち)
第5章 ウンコに学ぶ環境倫理(みんなのおかげでウンコができる;ウンコとは死ぬことと見つけたり;ウンコに親しむ環境教育)
著者等紹介
有田正光[アリタマサミツ]
1950年鹿児島県生まれ。中央大学大学院理工学研究科博士課程満期退学。工学博士。現在、東京電機大学理工学部建設環境工学科教授。もともと河川や海岸の専門家だが、最近は環境問題を広範囲に取り扱う
石村多門[イシムラタモン]
1957年北海道生まれ。東京大学大学院人文科学研究科倫理学専攻博士課程満期退学。現在、東京電機大学理工学部助教授。学生の視線で共に考える哲学の授業が人気。兄貴分のように慕う学生多し
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感想・レビュー
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Tomomi Yazaki
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