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ちくま新書
ウンコに学べ!

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  • サイズ 新書判/ページ数 165p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480059161
  • NDC分類 518.24
  • Cコード C0251

内容説明

環境問題がさかんに叫ばれている。だが近代人は、ウンコからは遠ざかろうとしてきたのではなかろうか。そして目をそむけ、鼻をつまむように、語ることが忌避されている。しかし、それは身近なものであるがゆえ、やはりその行方が気になる。本書では、誰もが正面から見据えようとしないウンコを通して、現代科学から倫理までを語る。ヒステリックなエコロジーの書ではなく、抱腹絶倒なのに役に立つ、おもしろ科学読本。

目次

第1章 あなたのウンコはどこへ行くのか(海に捨てられるウンコ;カウボーイも英国紳士も海まで運ばず川に捨てた;下水処理の手品の真相)
第2章 水田―土と水とウンコのバラード(ペリーが驚いた世界一清潔な国;生きるとはウンコを食べることである)
第3章 ウンコの黄金時代と糞まみれの経済(日本のウンコの大河ドラマ;ウンコ処理と財政問題)
第4章 ウンコをしない自立とする連帯(エコノミーからエコロジーへ;陰翳礼賛;ウンコをひらない身体;学校でウンコができない子どもたち)
第5章 ウンコに学ぶ環境倫理(みんなのおかげでウンコができる;ウンコとは死ぬことと見つけたり;ウンコに親しむ環境教育)

著者等紹介

有田正光[アリタマサミツ]
1950年鹿児島県生まれ。中央大学大学院理工学研究科博士課程満期退学。工学博士。現在、東京電機大学理工学部建設環境工学科教授。もともと河川や海岸の専門家だが、最近は環境問題を広範囲に取り扱う

石村多門[イシムラタモン]
1957年北海道生まれ。東京大学大学院人文科学研究科倫理学専攻博士課程満期退学。現在、東京電機大学理工学部助教授。学生の視線で共に考える哲学の授業が人気。兄貴分のように慕う学生多し
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tomomi Yazaki

14
子供じゃないのに、いまだにどうしてもこの言葉に惹かれます。最近はこの言葉も市民権を得ているようだけど、それにしてもなんともストレートな題名ですね。話は当然排泄物、所謂ウンコ。河川や海洋に投棄していた頃にくらべれば、現代は誠に清潔な環境にある。でも清潔すぎて免疫が落ち、花粉症をはじめとするアレルギーが増加の一途を辿っている。最近犬の散歩で糞を取って廃棄することにいささか疑問を感じている。踏んだりしたら迷惑この上ないけど、公園の土の中に埋めたら草木の肥料になるから、理に適ってると思うんですけど。やっぱりだめ?2021/11/08

B.J.

7
●「ウンコは臭い、年寄りはやっぱり汚い、それはいかなる言葉によっても代替不可能な現実だ」と言う人がいるとすれば、その人には「ウンコが臭いのは、死の臭いを予行演習させようとの神の計らいに違いなく、逆に言えば、死ぬとはウンコになることである」・・・本文より 2020/02/20

警蓮社峻譽身阿

5
ウンコについて大変考えさせられた。単に環境への影響を論ずるだけと思いきや、ウンコから哲学へ 派生。そして素直に受け入れられた。排泄物をどうとらえるかが生き方をこんなに左右するなんて。毎日当たり前にトイレに流し、臭いも存在も無かったことにする行為が如何に不自然なことか思い返すことができた。2019/11/17

たいよう

4
どんな人でもウンコはするのに、してないように振る舞うのがいいような風潮に異議を唱える話。ウンコはほかの生物を巡りめぐって、自分たちの食料に繋がるとは、その通り。ちゃんとウンコに向き合おうとちょっと思った。2017/06/04

ちぇけら

3
ウンコの話。普段便器にしてジャァーと流してしまうウンコについて、環境問題を交えて色々と知ることができた。ハイヒールの話など有名なものから、小説にでてくるウンコの記述まで、色々な角度からウンコを学ぶことができた。ただ、著者のかた、ウンコでうまいこと言いすぎです・・・。2016/12/15

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