出版社内容情報
「耐震設計の父」「塔博士」として知られる早稲田大学教授・内藤多仲。彼が戦後まもない時期から約20年間にわたって、数多くの建築物のほか、鉄塔・インフラ施設・タンク等の工作物の振動計測を行い、構造健全性や耐震診断を評価した103件の「診断カルテ」を紹介する。
内藤の活動は、現在実用化が進みつつある建築物及び土木構造物の構造ヘルスモニタリング技術の先駆けと言える先端研究であった。内藤が残した膨大な資料を再発掘し、少子高齢化、人口減少、空き家問題などが深刻化する日本社会において、今後必要となる構造物の診断技術に有効な教訓を読み取る。
目次
第1章 構築物振動研究会の活動
第2章 振動計測の時期
第3章 剛柔混合構造の振動計測
第4章 地盤影響を考慮した振動計測
第5章 構造損傷を評価するための振動計測
第6章 エンジニアリング構造物の振動計測
第7章 防振問題に関する振動計測
付録
著者等紹介
濱本卓司[ハマモトタクジ]
東京都市大学名誉教授。1975年早稲田大学理工学部建築学科卒業。1999年日本建築学会賞(論文)を受賞。2017年日本海洋工学会中西賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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