出版社内容情報
中国の台頭、新型コロナパンデミック、世界に根を張る孔子学院、香港抗議デモ、仮想通貨ブーム、「重慶王」薄熙来の失脚――。中国が激動する時、必ず秘密結社が現れる!
歴史的にみると、社会不安や格差が大きく、政治的に硬直した体制下に秘密結社は生まれ出る。本書で「現代中国の秘密結社」を描き出すことで、宗教・言論弾圧と統制を強めている中国の隠された「真実」を明らかにする。重要なプレイヤーとなるのが、18世紀に誕生した最大・最強の結社「洪門」と、反共組織と化している「法輪功」などの新宗教だ。
大宅賞を受賞した最注目の中国ライターによる渾身の書き下ろし。中国の近現代史と現代の中国圏の姿を描きなおす!
内容説明
天安門事件、香港デモ、新型コロナ流行、薄煕来事件、アリババ台頭、孔子学院―。激動する国家にうごめく「秘密結社」を知らないで、どうやって現代中国がわかるのか?清朝に起源を持ちいまなお各国に存在するチャイニーズ・フリーメーソン「洪門」、中国共産党の対外工作を担う「中国致公党」、カルト認定され最大の反共組織と化す「法輪功」など。大宅壮一ノンフィクション賞作家が、結社の行う「中国の壊し方」と「天下の取り方」に迫り、かれらの奇怪な興亡史を鮮やかに描き出す。
目次
第一章 洪門と青幇の近現代史
第二章 現代中国の洪門「中国致公党」
第三章 世界の洪門
第四章 法輪功
第五章 全能神
第六章 新天地教会と新宗教たち
著者等紹介
安田峰俊[ヤスダミネトシ]
1982年滋賀県生まれ。ルポライター。立命館大学人文科学研究所客員研究員。広島大学大学院文学研究科博士前期課程修了(中国近現代史)。2019年、『八九六四―「天安門事件」は再び起きるか』(KADOKAWA)で大宅壮一ノンフィクション賞・城山三郎賞をダブル受賞。他に著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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