出版社内容情報
好評を博した『「創世記」に学ぶ(上)―21世紀の共生』の続編。「創世記」の後半で展開されるイサク、ヤコブ、ヨセフの物語を中心に解説する。古代イスラエルの民の遠い父祖たちである彼らの物語を丹念に読み解き、彼らが人間として成長を遂げ、成熟するに至る歩みに着目する。
人間的な弱さや醜さを引きずり、つまづき転びながら、それでもなおそれぞれの道を歩んでいく族長たちの姿は、現代に生きる私たちにとっても、よりよく生きるためのヒントとなるであろう。聖書を学びたい人、聖書に関心がある人におすすめの一冊。
【推薦のことば】
本書は初めて聖書に接するような人に創世記のそして聖書の面白さを教えてくれる。特に多くの若者に是非勧めたい書物である。――西永 頌(東京大学名誉教授)
将来の不透明さが増しつつあるこの時代、古代イスラエルの民の遠い父祖たちの物語を、本書をひもときながら、一度、じっくり読んでみようではないか。――月本昭男(上智大学神学部特任教授)
目次
第11章 イサク物語(創世記二五章一九節‐二六章)
第12章 ヤコブ物語(その1)(創世記二七章‐二八章)
第13章 ヤコブ物語(その2)(創世記二九章‐三二章一節)
第14章 ヤコブ物語(その3)(創世記三二章二節‐三六章)
第15章 ヨセフ物語(その1)(創世記三七章‐三八章)
第16章 ヨセフ物語(その2)(創世記三九章‐四一章)
第17章 ヨセフ物語(その3)(創世記四二章‐四六章)
第18章 ヨセフ物語(その4)(創世記四七章‐五〇章)
著者等紹介
加納貞彦[カノウサダヒコ]
早稲田大学名誉教授、英国エジンバラ大学客員教授。1941年生まれ。1958‐59年東京都立戸山高校在学中、アメリカの高校にAFS(American Field Service)留学。1961年東京大学教養学部理科一類入学。在学中、内村鑑三・矢内原忠雄の流れを汲む「柏蔭舎聖書研究会」で聖書を学ぶ。1964年より現在まで国立(くにたち)聖書研究会(無教会)に参加。1967年東京大学工学部電気工学科卒業。日本電信電話公社(のちの日本電信電話株式会社(NTT))入社、武蔵野電気通信研究所に配属。研究分野は交換・信号方式、通信ネットワーク。職場での聖書研究会にNTT退職まで参加。1973-74年英国エセックス大学留学。修士(電気工学)。1978年工学博士(東京大学)。1999年NTT退職。1999-2001年英国エジンバラ大学客員教授として、エジンバラに滞在。2001-2012年早稲田大学大学院国際情報通信研究科およびアジア太平洋研究科教授。在職中、留学生も対象にした日本語と英語のバイリンガル聖書研究会を開く。2012年同大学退職後も同研究会活動を継続(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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