目次
序章 研究の目的と方法
第1章 ポールのクリティカル・シンキングによる多元論理の探究理論
第2章 ポールのクリティカル・シンキングを導入した教科教育
第3章 ポールのランゲージ・アーツ教育の体系
第4章 ポールの文学学習からみた探究の内容知
第5章 ポールの文学学習からみた探究の方法知
第6章 ポールの教科教育を支える思考・哲学教育―リップマンの「子供のための哲学」の探究力
第7章 探究教育における「哲学的」討論の方法論
終章 研究の成果と課題
著者等紹介
酒井雅子[サカイマサコ]
福島県生まれ。東北大学教育学部教育心理学科卒業。早稲田大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。博士(教育学)。公立中学校教員を経て、東京成徳大学特任教授、早稲田大学非常勤講師。専門は、クリティカル・シンキング教育、国語教育(単元学習)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
虎哲
1
私が今までの研究の中でぼんやり考えていたことがこの本では明確に言語化されている。探究は情意とも深く関わること(「自己中心性」からの脱却や「感情の基にある思考,思考の基にある感情を調べる」など)や文学と探究との親和性(主として第4章と第5章私が示唆を得たのは八田幸恵『教室における読みのカリキュラム設計』から)、探究教育の構造(p.257-258)などがそれらに当たる。探究の基礎に哲学的思考があることについてはこの本で分かった。クリティカル・シンキングが国語科教育にどのような影響を与えるかについて探究したい。2018/08/20