出版社内容情報
"EUを初め、国家を超えた地域統合の動きが顕著となっています。その一方で、グローバリズムの波が世界各地に押し寄せると、「地域」の重要性が改めて説かれています。「地域」の意義とは何か。そして、「地域」は世界の歴史とどう関わってきたのか。13人の執筆者が地域の重要性を再検討し、「地域」と「地域」の交流の歴史的意味を問い直します。"
内容説明
EUを初め、「地域」は国家の境界をも超える。グローバル化のなかで「地域」と「地域」の交流の歴史的意味を問う。
目次
「ハンザ都市」ケルンの外交と商業―イングランド商業をめぐって
一八世紀ドイツ・オーストリア職人遍歴にみる地域間交流
移動する貧民たち―一八世紀ロンドンの救貧資料から
一八世紀におけるイギリスの救貧行政とワークハウス―教区間の衝突が生んだ就労可能な貧困者対策
都市共和国ストラスブールにおける王権と自治の領分―対立から融合へ(一六八一―一七九〇年)
一九世紀アルザス・ユダヤ人の国内・国外移住(一八〇八―一八七二年)
エル・グリーバ―ジェルバ島の漂着聖女信仰にみる共生構造
ヴォルガ・ドイツ人女性アンナの生の軌跡―戦争・革命・飢餓・国外脱出
ロシア帝国と肥沃なウクライナ―第二軍における国民建設
「民族語」と「国家」の密かな関係―文章語史における独立スロヴァキア国期の評価をめぐって
一八世紀末長崎出島におけるアジア人奴隷―オランダ東インド会社の日本貿易に関するひとつの社会史的分析
一九世紀インド綿花栽培事業とイギリス議会資料
近代日本の貿易港における経済摩擦の一側面―日本人と外国商の交流と競争を事例に
著者等紹介
鈴木健夫[スズキタケオ]
早稲田大学政治経済学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 鷲尾雨工の生涯