内容説明
日本の教育の希望として注目されている、日本一自由で日本一楽しい私立学校、きのくに子どもの村学園。授業の中心は「プロジェクト」と呼ばれる体験学習。「プロジェクト」のテーマと内容によって編成される縦割り学級。「先生」と呼ばれる大人がいない(大人はみな「さん付け」やニックネームで呼ばれる)。「全校集会(ミーティング)」では子どもも職員も同じ一票。教職員の基本給は、職種や年齢にかかわらず全員同額。小学校一年生でも寮に入る子もいる。など、そのユニークな学校の実践と考え方を、多数の写真を交えて詳しく紹介します。
目次
1 子どもの村の「今」(授業風景1 ジャンボすべり台をつくる(プロジェクト)
授業風景2 子どもの村のババぬき(基礎学習)
授業風景3 文法用語はご法度(英語) ほか)
2 子どもの村のDNA(「為すことによって学ぶ」―ジョン・デューイと「活動的な仕事」;まず子どもを幸福にしよう―A.S.ニイルと「世界でいちばん自由な学校」;頑固一徹の自由教育家―ジョン・エッケンヘッドと「共に生きる学校」 ほか)
3 子どもの村の二〇年(長い道のり―開校までの七年半;初心を忘れない―小さな妥協がやがて命とり;二〇年ひと昔―波紋は広がったか ほか)
著者等紹介
堀真一郎[ホリシンイチロウ]
1943年福井県勝山市生まれ。66年京都大学教育学部卒業。69年同大学大学院博士課程を中退して大阪市立大学助手。90年同教授(教育学)。大阪市立大学学術博士。ニイル研究会および「新しい学校をつくる会」の代表をつとめ、92年4月和歌山県橋本市に学校法人きのくに子どもの村学園を設立。94年大阪市立大学を退職して、同学園の学園長に専念し、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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