内容説明
時代・地域を越えて瞑想法を通観する第一章、独自の価値観を有するブータン王国の仏教を解説する第二章、そして、現代社会において避けて通れない医療における仏教を論じる第三章から成る。
目次
第1章 瞑想のダイナミズム―初期仏教から現代へ(インド世界における心の観察;東アジア世界における止観の受容と展開;日本における止観の受容と発展)
第2章 ブータンの実践仏教と国民総幸福(GNH)(ブータンの概要;ブータンの仏教とその思想;ブータン社会における仏教の応用実践;ブータンの幸福感の応用可能性)
第3章 現代医療と向き合う(現代医療の進展;教育研究機関における取り組み;生命倫理の四原則;「黄金律」(Golden Rule)と「不放免」の教え
ブッダの教えから学ぶ)
著者等紹介
蓑輪顕量[ミノワケンリョウ]
1960年千葉県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科単位取得満期退学。博士(文学)。東京大学人文社会系研究科教授。専門は印度哲学・仏教学
熊谷誠慈[クマガイセイジ]
1980年広島県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了(文学)。京都大学こころの未来研究センター准教授(上廣倫理財団寄付研究部門長)。専門は仏教学・ボン教研究
室寺義仁[ムロジヨシヒト]
1958年京都府生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程学修認定修了、ハンブルク大学インド・チベット歴史文化研究所オリエント学専攻博士課程修了(Ph.D.)。滋賀医科大学医学部医学科医療文化学講座(哲学)教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。