講談社学術文庫<br> ドイツ歴史学者の天皇国家観

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講談社学術文庫
ドイツ歴史学者の天皇国家観

  • ISBN:9784062923057

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内容説明

明治20年から15年間、東京帝国大学で教鞭をとった著者による、日本回想録。ルートヴィッヒ・リースは、ベルリン大学でランケに師事し、実証的な歴史学の方法を日本に伝えたことから、「日本近代歴史学の父」とされる。その内容は、大津事件や日露戦争勃発などさまざまな社会的事件に関する見聞、日本の政治家や軍人らの人物像、旧武士身分の封建的体質への批判から、一般家庭の生活、迷信や伝統行事など多岐にわたる。(講談社学術文庫)

感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

35
1905年初出。1988年邦訳初出。日本には傲慢な貴族はいない。ただ家門の名誉だけ(60頁)。大和魂:敵前で死を遂げることに誇りを見いだす(77頁)。日本の文化人の生活は、利己的な衝動と自己犠牲的な共同体意識との力極に分解(120頁)。今や、格差社会で共同体への滅私奉公より町内会離脱を志向したい。顔も見たくない輩が多すぎるので。西園寺公望は健康不全、瞑想的で声が小さい。だが芸術、文学、教育に対するかれの識見は相当なもので、独創的(137頁~)。2016/03/21

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