出版社内容情報
船山徹[フナヤマトオル]
編集
倉本尚徳[クラモトショウトク]
著・文・その他
内容説明
仏と人が関係を取り結ぶ儀礼において、仏像は様々な役割を果たしてきた。懴悔、観仏、念仏、誓願…修行者の願望を託された仏像の役割を解説しながら、インドから中国へ、そして現代の日本へと伝わる仏教儀礼の歴史的展開と、その思想的意味を明らかにする。
目次
序章
第1章 仏像を主役とする年中行事―潅仏と行像(お釈迦さまの誕生日はいつか?;潅仏 ほか)
第2章 身心をきよめる―大乗の懴悔儀礼と仏像(大乗の懴悔と布薩における懴悔;中国初期における懴悔の事例 ほか)
第3章 仏・菩薩を憶念・観想する―念仏・観仏と仏像との関わり(『般舟三昧経』―阿弥陀仏の憶念と不臥不休の行道;観仏経典の出現―懴悔と仏像・禅観・称名・菩薩戒・浄土往生との結合)
第4章 菩薩の誓願―仏前での誓い(菩薩の出発点としての誓願;誓願に生きる―『華厳経』浄行品 ほか)
著者等紹介
倉本尚徳[クラモトショウトク]
1976年奈良県生まれ。東京大学文学部東洋史学専修課程卒。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。龍谷大学アジア仏教文化研究センター博士研究員、台湾中央研究院歴史語言研究所助研究員を経て、京都大学人文科学研究所准教授。専門は六朝隋唐仏教史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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