感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
江口 浩平@教育委員会
23
【仏教の教え】職場の先輩から、教員を続けていく上で般若心経を学んでおいたほうがいいよと薦めていただき、手に取った一冊。般若心経には様々な解説書があるが、講義形式のため読み易く、具体例も豊富でタメになった。老僧が詠んだという「さまたげぬほどの雲あり 月まどか」の俳句が心に響いた。月がまん丸であると分かれば雲があるのも愛嬌。同じく人の本性は無心であると分かれば、煩悩があってもなくてもいい。この穏やかさ、心の広さ、ゆとりこそが全てを受け入れることにつながるのだろう。折に触れて読み返す一冊。2017/12/09
harhy
7
260語しかないのに、奥が深い。とにかく考えさせられる…2023/04/16
ひめぴょん
7
永興寺の法話会で住職さんがご紹介されていた本のひとつ。気になったので図書館にリクエストしましたら、相互貸し出しを利用してくれて周南からやってきました。法話もその他の多くの物は自分のペースでなく話す人のペースで考えないといけませんが、本は自分のペースでじっくり考えながら深めながら腑に落ちるように読み込むことができます。「体験的に考える方が理屈抜きにしてよくわかる」と書かれていましたが、まことにその通りで具体的な体験とリンクすると理解が深まり腑に落ちます。法話会での住職さんのお話はそういうペースでお話されます2022/03/12
Yuji Hamano
2
般若心経の意味を深くじっくり解説してくれる書で、般若心経を通じて仏教の考え方や教えがよくわかる。それとともに一言一句に込められている思いがものすごく凝縮されているという事もよくわかった。 仏教というのは宗教という名で一緒くたにされたり、他と比較されたりしているが儒教とともに産業革命以前のアジアの世において考え方の一つの基準、教養だったのだと思う。それであれば今の世においても仏教の教えを体得することは目先の問題解決に取り組む以上に価値のある事なのではないかと感じ入った。2013/07/04
suzannhw
1
本書は般若心経の解説書である。(著者は禅宗。)元の経典自体262語で成り立っている短いものであるが、それをさらに八項目に分けて簡潔に述べられているため読みやすい。 私は(現状)お経をよめば救われるという思想や自我などその他諸々空であるという思想に両手をあげて賛成するわけではないが、人と接するとき、自分を律するところで応用できるといいなと思う。 おまけとして、写経までして経典をそらんじておられる方や、僧のお話を有り難そうに拝聴している方々の気持ちがわかるようになった。。2021/05/05