京都の産物 - 献上・名物・土産 （初版）

東昇

臨川書店（2023/03発売）

• サイズ 46判／ページ数 282p／高さ 19cm
• 商品コード 9784653045649
• NDC分類 216.2
• Cコード C0021

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[K.H.]

面白い本だった。京都府の産物の歴史を辿る。例えば表紙の松茸は、かつて京都がいちばんの産地だったとのこと。しかも最高とされたのは稲荷山（伏見稲荷）の松茸。今では想像がつかない。また、舞鶴の桐実のように、わたしは用途すら知らなかった産物や、宇治の喜撰糖という失伝したお菓子なんかも紹介されていて楽しめた。わりとお堅い論文調だが、いろんな意味でわたしたちが知る京都ではないので、京都に住む人もそうでない人も、新鮮に読めるのではないだろうか。

2024/04/24