内容説明
現実社会に続く戦争とそこから生じる報復の連鎖にどう対処すべきか、いまこそ我々は古典の教えを新たに学ぶべきである―いまなお読み継がれる大乗仏教徒の生活規則『梵網経』。平易な現代語訳に基づき、その教えと特徴を解説する。混迷する現代の課題に本経の教えはどう応えるのか。『梵網経』下巻原文・全訳付。
目次
第1章 今も読み継がれる『梵網経』(菩薩とは何か;十重四十八軽戒とは何か;「孝」と「仏子」)
第2章 『梵網経』下巻最古の原文と現代語訳
第3章 社会を共に生きる(社会の皆を思い遣る;生きものに優劣なし;報復は虚しいばかり)
第4章 菩薩の食生活(酒を広めるな;食肉しない理由;五辛を避けよ)
著者等紹介
船山徹[フナヤマトオル]
1961年栃木県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程中退。京都大学人文科学研究所教授。プリンストン大学、ハーヴァード大学、ライデン大学、スタンフォード大学等において客員教授を歴任。専門は仏教学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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