内容説明
存在は単独で存在するのではなく、コミュニケーションやゲームとともに立ち現れる―。人類学理論の中心をなす「存在論」の議論を拡張し、現代人類学が進むべき未来を模索する。
目次
序論―参与観察を讃えて
第1章 何をしたら宗教を「真剣にとりあげた」ことになるのか?―調律と複ゲームのフィールドワーク論
第2章 開放系コミュニケーション―東北タイにおける経産婦の病ピットカブーンの事例研究
第3章 コミュニケーションにおける様相変化―インドネシア・中部フローレスにおける妖術の記述的考察
第4章 「育つ岩」―コミュニケーション/エージェンシーの限界をめぐる試論
第5章 起源の場所―バリにおける土地のエージェンシーを考える
第6章 書類の/とエージェンシー―パプアニューギニア・マヌス島における法とコミュニケーション
第7章 社会化をうながす複合的文脈―グイ/ガナにおけるジムナスティックの事例から
第8章 技術習得と知識共有―マダガスカル漁撈民ヴェズの事例から考える
著者等紹介
杉島敬志[スギシマタカシ]
京都大学名誉教授。放送大学特任教授/放送大学京都学習センター所長。専攻、人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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