内容説明
みずからつくることで、わかること。牧畜を主な生業とするラバーリーの人びと、彼らが継承する豊かな手工芸の世界を紹介する。
目次
第1章 調査の始まり(まちきれずにふたたびカッチへ;ブジョディ村へ;ブジョディ村で生活を始める ほか)
第2章 刺繍を通して(トーランをつくる;装飾用と女神用;新しい布と古い布 ほか)
第3章 男性社会の手仕事へ(ふたたびブジョディ村へ;男性領域へのアプローチ;ブジョディ村の牧畜生活 ほか)
第4章 調査地を離れて(ヨルダンへ;カワール・コレクションとの出会い;データ作成の日々 ほか)
第5章 震災によって変わる調査地(地震が起きた;帰国できない;ブジから避難する ほか)
第6章 映像取材を通じて(映像取材に参加する;現地で知り合った友人;映像取材を開始する ほか)
著者等紹介
上羽陽子[ウエバヨウコ]
1974年名古屋市生まれ。大阪芸術大学大学院芸術文化研究科博士課程修了。博士(芸術文化学)。国立民族学博物館准教授。専門は民族芸術学・染織研究・手工芸研究。インド、ラバーリーの手工芸技術や南アジアの染織文化について、実践的アプローチによる調査研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あちこ
3
わたし用に借りた本。予想以上に面白かった。もっとタイトルをひねると、いいんじゃないかなあ。生活感を肌で感じられるノンフィクション。2015/11/03
ebi_m
1
このタイトルからは、大学院修士から研究者がインドの刺繍や手芸を研究するために、ラバーリーの人の家に滞在させてもらって技術を習得したり取材したりしてきた記録だとは気づかない(フィールドワーク選書というタイトルなのでシリーズ全部こんな感じなのかな?)。とても面白かった。図版がもっと見たい。 ネットで少し検索したくらいではよくわからないけどその人たちの文化があって、それが地道な関係構築とともに記録研究されて伝えられていくのすごいなあと思う2023/01/22