内容説明
古代インド哲学ヴァイシェーシカ学派の根本教典『ヴァイシェーシカ・スートラ』を、現存最古の註釈書をもとに読み解いた、はじめての現代語訳註。これまで難解とされてきた本教典を、チャンドラーナンダによる現存最古の註釈によって全篇を解釈。随所に訳者の補註・解説をちりばめ、今まで紹介される機会がなかったインドの実在論的多元論哲学の源泉が、その姿を顕にする。
目次
論の目的
実体の列挙
性質の列挙
運動の列挙
実体・性質・運動の共通性
実体・性質・運動の非共通性
因果関係
普遍と特殊
普遍(有性)
普遍かつ特殊〔ほか〕
著者等紹介
宮元啓一[ミヤモトケイイチ]
1948年生まれ。東京大学文学部卒。博士(文学)。インド哲学専攻。現在、國學院大學文学部哲学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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