内容説明
円山応挙や伊藤若冲と同時代に活躍した京の絵師・曾我蕭白。若くして頼るべき肉親を失った彼は、ひとり画家の道を選んだ―グロテスクな画風とエキセントリックな振舞いから、「異端」「狂人」と呼ばれた蕭白の悲哀と憤り、そして悦びを、豊富な作品紹介を交えて、時に熱く、時にユーモアたっぷりに解き語る。蕭白の新たな魅力に出会える一冊。
目次
第1回 蕭白、慟哭す。(富士・三保松原図屏風;鷹図押絵貼屏風;李白酔臥図屏風 ほか)
第2回 蕭白、憤激す。(柿本人麻呂図;波涛鷹鶴図屏風;獅子虎図屏風 ほか)
第3回 蕭白、大いに嗤う。(久米仙人図屏風;鐘馗と鬼図;酒呑仙人図 ほか)
著者等紹介
狩野博幸[カノヒロユキ]
1947年、福岡県に生まれる。九州大学大学院修士課程修了。京都国立博物館での26年間の勤務を経て、同志社大学文化情報学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ムカルナス
1
2005年京都国立博物館で曽我蕭白の特別展が開催されたときの講演会の内容を一冊にまとめたもの。蕭白の人生や画風が語られるとともに個々の作品の解説も有り。蕭白の絵はなんか不気味で好きではなかったがあるとき実物を見てすごい絵師だと思った。百聞は一見にしかず。何事もTVや写真をいくら見ても判らないことがあると思った。2015/08/15
Tadashi_N
0
展覧会に向かう車中で読む。展示がより深く理解できた感じ。2012/05/19
yzw
0
彼の人生と作品の関連がよくわかる2011/05/08