出版社内容情報
家の中で見かける、ちっちゃなクモ。その大きな目玉を、覗いたことはありますか? 見つめ、追っかけ、捕まえる! 「実はいちばん身近な虫」との交流を、やわらかなタッチと、ときにダイナミックな構図で描き出します。
内容説明
たいくつな ゆうがたに ぴょこんと あらわれた ちっちゃなくも。よーくみると… あれ?めだまが こんなに きれい。もっと ちかくで みてみたい!この本の主役「おうちくも」とは「ハエトリグモ」という種類のくものことです。おうちの中をさがしてみてね。
著者等紹介
稲垣あきら[イナガキアキラ]
1977年、千葉県の里山生まれ。京都精華大学美術学部卒。京都の和文具店にて、絵はがきやぽち袋などのデザイン企画を担当。出産を機に退職後、月刊絵本「ちいさなかがくのとも」より『くさはらこみちでおさきにどうぞ』(2023年/福音館書店)を発表、絵本作家デビュー。身近な自然や生活をテーマに制作をつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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やすらぎ
131
探し物はなんですか。見つけにくいものですか。そんなメロディが聴こえてきそうな絵本。ぴょん。テーブルの上にひょっこり現れる小さなクモ。どこからやってきたのか、一瞬目を離すと見失ってしまう。ぴょんぴょん。忘れた頃にまた現れて、必死に追いかけようとしても、いつの間にか消えてしまう。日常の愉しさを掬い取り、子どもの純真さを描いている。どこにもいない。この部屋から出られないんだから、きっと近くにいるはずなのに。ぴょんぴょんぴょん。いた。まて。あれっ、またいなくなっちゃった。夢の中へ行ってしまったのだろうか。いたー。2025/03/02
遠い日
1
こうくんは初めておうちくも(ハエトリグモ)を見た驚きと興奮で、一生懸命後を追います。すばしっこいハエトリグモは、わたしの経験からもなかなか捕まえられないです。こうくんが勢いをつけて手を出したり、机の下に潜ったり、奥行きのある絵でスピード感が感じられました。ハエトリグモは小さいのでじっと見ても細部はわからない。図鑑などで拡大した姿を見た時には、こんな顔⁉︎とびっくり!こうくんがお母さんに折り紙を教えてもらうのを待つ時間で、おうちの中での、小さな科学の体験でしたね。因みにわたしはハエトリグモが大好きです。2025/03/18