出版社内容情報
なにかが、そこに「いる」。なにかが、そこに「ある」。ただそれだけのことが、どんなにかけがえのないことなのか……。まど・みちおの代表作であるこの詩に向き合うことは、まるで「大きな謎解きのようだった」と画家は語る。とてつもなく大きな、宇宙的なものに守られている……そんな安心感につつまれる絵本。没後10年を記念して刊行が続く「まど・みちおの絵本」シリーズの一冊。
内容説明
「リンゴがひとつ/ここにある/ほかには/なんにもない/ああここで/あることと/ないことが/まぶしいように/ぴったりだ」―そう書かれたのは、詩『リンゴ』。その作品と双璧をなす、まど・みちおの代表作ともいえる詩である。その詩の宇宙的スケールの中を、「おおきな謎解きをするかのように」探り、思い巡らし、歩いたと語る画家が、深い納得と感慨のもとに描き出した一冊。
著者等紹介
まどみちお[マドミチオ]
1909年、山口県に生まれる。1934年に雑誌に投稿した詩が北原白秋により特選に選ばれる。1951年に書いた「ぞうさん」は日本人に最も愛される童謡のひとつ。1968年にはじめての詩集『てんぷらぴりぴり』(大日本図書)を刊行。野間児童文芸賞を受賞する。『まど・みちお全詩集』(理論社)で芸術選奨文部大臣賞のほか多くの賞を受賞。1994年に日本人初の国際アンデルセン賞作家賞受賞。2003年には日本芸術院賞受賞。詩作だけでなく50代前半に数多くの抽象画を描く。その絵は2003年に『まど・みちお画集 とおいところ』(新潮社)として刊行され話題をよんだ。2014年2月に104歳で永眠
きたむらさとし[キタムラサトシ]
1956年、東京都に生まれる。絵本作家、画家。19歳から広告や雑誌のイラストの仕事を始め、1979年にイギリスへ渡る。1982年に『Angry Arthur』(ハーウィン・オラム/文 Andersen Press)でデビュー。イギリスの新人絵本作家に与えられるマザーグース賞を受賞(同書の邦題は『ぼくは おこった』評論社)。その後30年にわたってイギリスを拠点に活動。作品の多くが世界各国で翻訳出版されており、中南米やヨーロッパ、アジアなどのブックフェアにもたびたび招聘されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
anne@灯れ松明の火
ヒラP@ehon.gohon
ひめぴょん
キ♡リン☆か