出版社内容情報
「僕は今事実をそのままに書いている。富良野の森にニングルはいたのだ」――著者が移り住んだ富良野市麓郷の背後には樹海が拡がっている。そこに、ニングルという名の小人の社会があるという。人間社会から隔離された場所に暮らすニングルたちは、「知らん権利」を守りつづけてきた。そんなニングルのひとりチュチュが、著者の家にやってきた女子大生ユミちゃんに恋をした・・・。大河ドラマ「北の国から」の作者・倉本聰が、現代人の心に熱く問いかける、ノンフィクション小説。阿川佐和子の後書きを加えたリニューアル版。
内容説明
森林破壊、環境汚染、豪雨、温暖化、感染症…自然が暴れはじめた。私たちは今こそ、ニングルの声に耳を傾けなければならない。―倉本聰の「黙示録」復刊!阿川佐和子「『ニングル』に寄せて」を掲載。
目次
SCENE 1
SCENE 2
SCENE 3
SCENE 4
SCENE 5
SCENE 6
SCENE 7
SCENE 8
SCENE 9
SCENE 10
SCENE 11
LAST SCENE
著者等紹介
倉本聰[クラモトソウ]
1935年、東京都出身。脚本家。東京大学文学部美学科卒業後、1959年ニッポン放送入社。1963年に退社後、脚本家として独立。1977年、富良野に移住。1984年、役者やシナリオライターを養成する私塾・富良野塾を設立(2010年閉塾)。現在は富良野塾卒業生を中心に創作集団・富良野GROUPを立ち上げる。2006年よりNPO法人富良野自然塾を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。