出版社内容情報
サッカーライター・指導者として活躍中の著者。でも、高校では3年間「ホケツ」でした。下手は試合には出られなくても仕方ない――。そんな常識にとらわれず、サッカーとともに生きる道を求め、行きついたのは、ドイツでした。
内容説明
選手として、指導者として、ライターとして、サッカーと生きる日々。
目次
第1章 ホケツの僕、ドイツへ
第2章 試合に出ることの喜び
第3章 生活の一部としての「サッカー」
第4章 指導者への道
第5章 駆け出し指導者
第6章 サッカー「と」生きる日々
著者等紹介
中野吉之伴[ナカノキチノスケ]
1977年生まれ。サッカー指導者・ライター。大学卒業とともにドイツへ渡り、現在まで20年以上在住。ドイツサッカー連盟公認A級ライセンスを保持し、育成に定評のあるブンデスリーガクラブ・SCフライブルクで研修を受ける。元ブンデスリーガクラブ・フライブルガーFCをはじめ、数々のクラブで、様々な年代の指導者を歴任している。ライターとしてはドイツや近隣国のプロサッカーリーグを中心に取材。指導経験を生かした記事を得意とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
87
YA。分類783。ドイツ在住のサッカー・ライターである著者はサッカー選手であり指導者でもある。だけど小中学校では野球少年で高校部活では3年間補欠選手だった▽高校3年生の時にドイツのサッカースクールに参加したことがきっかけで「サッカーを楽しむ」ことを実感した。将来ドイツでサッカーをすると決心し、ドイツ語専攻の大学に進学する。サッカー指導者として経験を積み、単身ドイツへ行く。様々な困難がありくじけそうになったが、あきらめないことが未来を切り開いた▽明るく語られるのがいい。2023.8刊2023/11/27
たま
56
図書館のYA棚。著者は高校サッカー部は補欠(で殆ど試合に出ず)、大学はサッカー同好会。高校で知ったドイツのサッカー環境に憧れ、卒業後渡独、10部のチームでプレーし少年チームの指導者となる。ドイツのサッカー環境の充実はJリーグ構想の出発点として良く耳にするところ。いろんなレベルで楽しむ発想が良いなあと思う。日本はまだ速さ高さ強さを競い、劣っていると恥ずかしい、スポーツやる意味がないと考える傾向が強いから。あと10部でさえチーム移籍時に移籍金が発生するのに驚く。この移籍金という考え方の由来が知りたい。2023/10/27
まる子
28
義務教育期間は野球部、高校からサッカー部に入部した著者。「楽しい」はずだったのにレギュラーにはなれなかった。日本は「勝つ」事に重きを置いている。それで「楽しい」と思えるのだろうか?著者は日本の大学卒業後にドイツ留学→ドイツの大学(当時は授業料かかからない)→通信員兼サッカー指導者の道へ。の経歴。決して恵まれていたわけではない。日本にはなかった自分に合ったサッカーのクラブとの出会い。若者に向けて「チャンスは意外と転がっているものだ」「勇気があればそのチャンスをー」と。「世界をカエル10代の羅針盤」シリーズ。2024/01/03
NakaTaka
16
面白かった。高校3年の夏、ドイツのサッカースクールに参加し、日本での部活サッカーとの違いを知った著者。やがて紆余曲折を経てドイツでサッカー選手と指導者とライターという仕事を得たそのサクセスストーリー。将来に明るい展望を見出せない子供たちに、ポジティブな思考のヒントになりそうだ。2024/06/01
MioCastello
15
10代の若者向け作品とのことであるが自分にとっても大当たり。 数年に一度出会えるかどうかの傑作。 自分がサッカー経験者だからかもしれないが、混雑する電車内の読書であったにも関わらず不覚にも溢れ出す涙を抑えられなかった。 この涙はその昔、アヤックスアレナで初めて本場のスタジアムを体感した時に溢れたそれと同じ類いの涙である。 この本はサッカーを愛する全ての人、子を持つ全ての親、そしてまだ何者でもない無限の可能性を秘めた全ての若者たちに読んで欲しい代物である。2024/03/05
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