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内容説明
「人の言うことなどを気にするな」知恵は愚かで賢い能力。器量を生かすか殺すか。名作がスラスラよめる!世界文学旅行へお連れします。
著者等紹介
ダルウィシュ,ジハド[ダルウィシュ,ジハド] [Darwiche,Jihad]
1951年レバノン・マルワニエに生まれる。幼少期に母親ほかから口承の話を聞いて育つ。ベイルートとフランスのモンペリエで学び、1974年から1983年にかけてジャーナリストとして勤めた後、語り部となる。1980年代のフランス語圏作家デビュー当初から民話再生運動に参加。聴衆に物語を語る一方、30タイトル以上にのぼる本を出版
松井裕史[マツイヒロシ]
金城学院大学文学部准教授。ニューヨーク市大学大学院センターで博士候補資格取得後、フランスのパリ第八大学で博士号取得。文学博士。ニューヨーク大学客員研究員。フランスおよびフランス語圏文学が専門
ヨシタケシンスケ[ヨシタケシンスケ]
1973年神奈川県に生まれる。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。『りんごかもしれない』で産経児童出版文化賞美術賞などを『もうぬげない』でボローニャ・ラガッツィ賞特別賞などを『つまんないつまんない』でニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
34
日本の一休さんのような賢者なのかおとぼけなのか。1話目の息子に世間を教えるのが最高でした。1話目が最高だったので、読むのが楽しみでしたが、他はふむふむという感じ。中にはブラックユーモアかといったものも。内緒にしての約束が守れない奥さんの話も面白かったです。ものは言いよう考えようということかな。2023/10/22
ねむ
20
中東・北アフリカに伝わるとんちや民話集のようなもの。読んでいて何十年ぶりかに吉四六さんの存在を思い出しました。賢くもあり愚かでもあり、貧しくもありお金持ちでもあるナスレディンのさまざまな逸話には、狂言の「附子」やウナギの匂いでご飯を食べる落語の話によく似たものもあるけれど、ロバやジュラバ(上衣)など土地柄の違いも感じられて、知っているようで知らない不思議な世界でした。このシリーズにはヨシタケシンスケさんが挿絵を描いているのですが、絵のとぼけた持ち味がまさにぴったりの内容です。2023/11/25
ムーミン2号
19
世界ショートセレクションの第22巻。本書はレバノン生まれのフランス語圏作家=ジハド・ダルウィシュによる再話集で、アラブ・イスラム圏の各地域に伝わるいろんな笑い話やとんち話を集めたもの。1ページ、ほんの6行程度のものから長いものでも3ページのものが63篇。時々クスっと笑える、楽しいお話集。63篇すべての扉絵をヨシタケシンスケさんが描いているのは、大変なお仕事かな…。けどそれも楽しかった。2023/10/07
びぃごろ
16
目次を見るとタイトルが63!当然ヨシタケイラストも多いが釘だけとか、いたってシンプル(笑) ナスレディンって賢者?いや違うだろう、同一人物とは思えない話の数々。落語のような小話で、与太郎か!ってものも。訳者あとがきを読んで納得。『アラブ・イスラム圏の各地域に伝わるさまざまな笑い話やとんち話が「ナスレディン・ホジャ」という名に習合したと考えられる』という。口承文芸。賢者であり、愚者、ときにケチ、うそつき、皮肉屋のナスレディンには奥さんもいて息子もいる。ロバの餌を減らす話はいただけなかったが。面白し。2024/06/06
むさみか
9
日本の狂言に似た話もあり とんち話や落語に近いものもあります なので 大体どんな感じか分かりやすいですよね ナスレディンが 賢いときもあれば とても阿呆のときもあって笑いながら 楽しめます 国は違えど こういう強かな民衆の知恵話 みたいなのには とても共通点が多くて 親近感がわくと思います ヨシタケさんの絵がまた いい味出してるんですよねぇ2024/03/04
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