出版社内容情報
ゴーシュは楽団のセロ弾きですが、演奏がへたです。夜、家に帰って練習していると、ねこが入ってきて、音楽を聴かせてほしいと言います。しかし、むしゃくしゃしているゴーシュは、おそろしい曲を弾いて、ねこを追い払ってしまいました。つぎの夜は、かっこうがやってきて、ドレミファを教わりたいと言います。そのつぎの夜には、たぬきの子どもが、さらにつぎの夜は、ねずみの親子が・・・。そのたびに、ゴーシュは追い払おうとするのですが、動物たちといっしょに演奏しているうちに・・・。宮沢賢治の名作短編が親しみやすい絵本になりました。
内容説明
宮沢賢治の名作短編『セロ弾きのゴーシュ』が、読みやすくて親しみやすい絵本になりました。
著者等紹介
武田美穂[タケダミホ]
東京生まれ。絵本に『となりのせきのますだくん』(絵本にっぽん賞、講談社出版文化賞・絵本賞受賞)に始まる「ますだくん」シリーズ、『ふしぎのおうちはドキドキなのだ』(絵本にっぽん賞)、『すみっこのおばけ』(日本絵本賞読者賞、けんぶち絵本の里大賞グランプリ)、『ありんこぐんだん わはははははは』(以上ポプラ社)、『ハンバーグハンバーグ』『なぞなぞフッフッフー』(ほるぷ出版)、『どーんちーんかーん』(講談社)、『ゆきちゃんは、ぼくのともだち!』(童心社)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆるまる子
10
(2023年87冊目)有名な「セロひきのゴーシュ」の絵本。原作を読んでいるのでストーリーは知っているもののページをめくるといきなり、ゴージュは演奏が下手だというところから始まり、もう少し説明があるといいなと思いました。子供には「セロ」も何なのかわからないと思うので。(2023年/理論社)2023/05/28
猿田彦
5
多くの人が描いているこの名作を武田美穂さんがどう表現するのか期待して読みました。下手なくせに傲慢なゴーシュに音楽を教えてくれたのは山のどうぶつたちだということに気がつくのは成功してから、その時々の気持ちが、描かれたゴーシュの表情でよく分かります。文章がそこそこ長いのは名作だから仕方ありませんが、小さな子でも馴染み易い絵なので、年長さんぐらいから名作に触れさせたい方にはおすすめです。 2024/04/28
遠い日
2
「えほん宮沢賢治ワールド」シリーズ2。ゴーシュがセロの練習に励む、その葛藤が子どもたちにちゃんと伝わるでしょうか?そういった微妙なニュアンスは、わたしが原文で読んでいるから感じ取れるのかもしれないなぁとも感じました。ゴーシュがかっこうに「あのときは すまなかったなぁ。俺は おこったんじゃなかったんだ」と呟く、その胸の内。これはなかなか意味深ですよ。2024/01/26
Kumazon
0
小2・さっと読んでいたけど、また読み返してあげたい2024/05/22
nago
0
武田美穂さんの描かれる、えほん宮沢賢治ワールドの2。絵は好き。原文より文字を減らし、読みやすくなっている。本文の文字は大きめの手書き風で、漢字なしなので、手にとりやすそう。オノマトペや、会話のやり取りは、ちょっと物足りなさを感じた。2023/06/27
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