出版社内容情報
この頃元気のないともくん。明らかにSOSが出ているのに、その理由を誰にも話せないでいるみたい。どうやら、学校の宿題「自分の名前の由来」のことで傷ついてしまっているようなのですが……。みけねえちゃん、出番です。
村上しいこ[ムラカミシイコ]
著・文・その他
くまくら 珠美[クマクラタマミ]
イラスト
内容説明
みけねこのみけねえちゃん。人間のともくんとおかあちゃん。三にんかぞくにおこった、しんぱいなできごとも、みけねえちゃんにかかればだいじょうぶ。
著者等紹介
村上しいこ[ムラカミシイコ]
三重県生まれ。『かめきちのおまかせ自由研究』(岩崎書店)で日本児童文学者協会新人賞を、『れいぞうこのなつやすみ』(PHP研究所)でひろすけ童話賞を、2007年には三重文化奨励賞を、『うたうとは小さないのちひろいあげ』(講談社)で野間児童文芸賞を、受賞
くまくら珠美[クマクラタマミ]
神奈川県生まれ。猫をモチーフにした漫画、絵画、グッズや“猫本専門 神保町にゃんこ堂”の書皮などを制作。東京ドームシティ・ギャラリーアーモでの“ねこ画展”ではライブペインティングを行う。ほか雑誌やポータルサイトなどで作品を掲載。個展やイベントでも作品を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みかん🍊
95
ねこエクササイズをしてしゃべるみけねえちゃんはお母さんとともくんと暮らしている、元気のないともくんの事を探るようにおかあさんに言われ、ともくんからはおかあさんのスパイ呼ばわりみけねえちゃんは辛い、こどもだけではなくおとなも弱い時もある、人間は猫より弱いのかもしれない。2018/12/04
紫綺
91
「わたしのげぼく」のくまくら珠美さんのイラストが印象的。母子家庭の一員、三毛猫のみけねえちゃんが主人公。関西弁の会話が温かい。お話そのものも温かい。じんわり心温まるお話。2019/01/12
ぶち
82
おかあちゃん、ともくん、みけねえちゃん、の3人家族。すこし変っているのは、みけねえちゃんが話せる猫だということ。キッとした目とずんぐり体形、"とろーり"としたおやつ弱いみけねえちゃんは、関西弁の頼りになる猫。言い難いこともズバッと言える強さや、人の気持ちに寄り添うことができる優しさも持っています。「わたしに聞いて。なんでも答えるから」「どういうことか、おねえちゃんにいうて。話したら、きっと解決できる」みけねえちゃんによって、元気のないともくんのナゾも解決。家族だからこそ見せられない弱さもあるんですね。2025/04/27
☆よいこ
76
ねこの姿をしたおばちゃんだった。小学2年生のともくんの様子がおかしい。おかあちゃんのスパイで学校に潜入するみけねえちゃん。▽大人の感情にふりまわされる子どもがここにも。大人もしんどいんやで(そのしんどさがまた半端ない)とか、子供に言う時代なんですね。2019/01/25
k sato
75
家族のお悩みを無償で解決するスーパーキャット?人間のとも君とお母さんと暮らす三毛猫のみけねえちゃん。今回は、とも君が自分の名前の由来を知りたいというお悩みを解決します。お母さんはとも君の疑問には答えてくれませんでした。気落ちしてしまったとも君。本当のことを言えず苦しむお母さん。みけねえちゃんは遂に立ち上がる!どんな解決ストーリーを展開するのか!こうご期待(´▽`)ほのぼの絵本かと思ったら、意外と重たいテーマを取り扱った物語でした。みけねえちゃんのコミカルな動きにも注目しています。次の作品も期待大!2023/10/06