出版社内容情報
日本は月の満ち欠けで日付を知る旧暦で長い間行事を行ってきました。たとえば七夕の7月7日は上弦の月がのぼり、天の川がくっきりと見える秋の行事でした。旧暦を知れば行事の意味をより深く知ることができます。子どもたちに伝えたい知識絵本。
千葉 望[チバ ノゾミ]
阿部 伸二[アベ シンジ]
内容説明
お月さまのこよみ=旧暦を知れば、行事の意味がより深くわかります。旧暦で行事をたのしむカレンダー付。
著者等紹介
千葉望[チバノゾミ]
岩手県生まれ。早稲田大学文学部日本文学専修卒業。佛教大学大学院仏教文化専攻修士課程修了。ノンフィクション・ライターとして、人物インタビューやルポ、書評などを執筆
阿部伸二[アベシンジ]
青森県生まれ。東京造形大学デザイン科卒業。デザイン事務所カレラのイラストレーターとして雑誌、書籍装画やCDジャケットなどで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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mocha
107
日本の伝統行事は太陰暦がベースになっている。わかっていても意外と知らないことが多くて、とても面白かった。新年は新しい正しい月から始まるからお正月。真っ暗な新月におごそかに年が明け、15日の小正月は満月の下どんど焼きをする。月のサイクルと共に暮らすのは、日本人にはしっくり来る気がする。でも19年に7回も閏月が巡ってくるのは面倒だな。今年は13月まであるよ、と言われたら損だと思うか得だと思うか…。絵本だけど内容の濃い本だった。2017/10/05
あっか
26
読メのお気に入り様何名かがご紹介されていて気になり、すぐに借りてきました。心がほっこり温かくなり、お月様に感謝したくなるような素敵な絵本でした。確かに太陽暦=お日さまのこよみは変化せず便利かもしれないけれど、太陰暦=お月さまのこよみは、月の変化に人間が合わせていく形でより自然に近いのかも、と思ったり。クリスマスやハロウィンも楽しいけれど、二十四節気も大切に子どもたちに伝えていきたいなあと思う今日この頃。鮮やか過ぎずはんなりとした絵も、日本らしい原風景を感じさせてくれて素敵です。2017/10/06
anne@灯れ松明の火
21
新着棚で。月の満ち欠けで日付を知る旧暦とそれに合わせた行事の紹介絵本。今風でない絵がこの作品にはよく合っている。2016/12/02
遠い日
16
科学的な月の絵本はいろいろあるけれど、これは「旧暦」にポイントを当てて、日本の行事を解説。なるほど、旧暦で行事を見ていくと納得できる季節感。月は人々の暮らしの指標だったことも、改めて新鮮に感じる。2017/02/28
ぼんくらぼん
16
旧暦と行事の関係がよくわかった。一日と十五日というのは、新月(くらやみ)と満月(明るい)の日だということ。だからお正月の夜は真っ暗だし、盆踊りは満月の下。月ののぼる時間や方角もいろいろだとか。もっと知りたくなりました。2017/01/26