内容説明
海辺にたたずむ寄宿制女子高校「ガリラヤ学園」。夏休みの学園に取り残されたのは、厳格な女性教師にうんざりしている個性的な５人の少女たち。だが、大人びた美少女・渚が転校してきた日を境に、謎めいた殺人事件がたてつづけに起きる。恐怖におののく少女たちの忘れられない夏が幕を開ける。奇談小説家・早見裕司が放つ戦慄の学園ホラー・ミステリー。
著者等紹介
早見裕司［ハヤミユウジ］
１９６１年生まれ。沖縄在住。自称・奇談小説家。雑誌ライターの仕事を経て、１９８８年に『夏街道』で小説家としてデビュー。以後、都市ファンタジイ、ホラー、恋愛小説などジャンルにとらわれない「奇妙な」物語を発表しつづけている。繊細ではかない少女の心の揺れを、端正な筆致で描くその手腕には定評がある。また、ＴＶアニメ『吸血姫美夕』ではシリーズ構成・メイン脚本とノベライズも手がけた（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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霞草
7
初･早見作品。設定や雰囲気は好みなのですが、私にはあまり合いませんでした。これから先もずっと、彼女は少しずつ生まれ変わりながら生きていくのだろうか。大切な人や夏の思い出は自分の中にひっそりと、でも確実に生きている。それなのになぜあの子は色褪せた写真を持っていたのだろう？寂しくないと言っても、永遠になろうとも、遠い昔を懐かしむ、思い出じゃない形に残る確かなものを傍に置きたかったのかなと思いました。イラストは作品の世界観に合っていて、少女達が可愛くもあり不気味でもありました。2011/11/22
そのぼん
6
寄宿舎の女子校の中で巻き起こるミステリー。閉塞感の中にも何処か耽美な感じがして、なかなか楽しめました。面白かったです。2011/09/02
N氏
3
再読。読んでいて不思議と悲しくなったり、満ち足りた気分になったり…一言では表せません。笹井一個さんの挿絵が素敵です。2011/06/06
樹
2
宮木あや子『雨の塔』や恩田陸『麦の海に沈む果実』のような雰囲気のある作品。作品の中に出てきた遊佐未森さんの『A little bird told me』を聞いてみた。素敵な音楽に出会えて良かった。2025/02/08
hautan
2
図書館本。ジャンルは学園ホラーもの、となっていますが少しファンタジーっぽい？思っていたのとは違ってた。除籍の本を頂いて来たので文句は言えないけど(・_・;)私の好みでは無かったかな、挿絵は良かった★３2017/06/02
