内容説明
グローバルマネーの次のターゲットは「牛肉」!『里山資本主義』『里海資本論』の著者が、「強欲化する世界」に迫る!
目次
第1章 日本で「牛丼」を食べられなくなる?
第2章 中国で始まった「異次元“爆食”」
第3章 ヒツジへの玉突き現象
第4章 大豆を求めてアメリカ、そしてブラジルへ
中間考察 アメリカ型資本主義の象徴は、「牛肉」である
第5章 牛肉と穀物の世界を変えるマネー
第6章 グローバル資本主義の天国と地獄
第7章 ブラジルを襲った大干ばつ
第8章 牛肉は「工業製品」か「生き物」か
第9章 地球の限界を救えと立ち上がったSATOYAMA/SATOUMI
第10章 気候変動、食料危機はどう回避できるのか
著者等紹介
井上恭介[イノウエキョウスケ]
NHKエンタープライズエグゼクティブ・プロデューサー。1964年生まれ。京都出身。87年東京大学法学部卒業後、NHK入局。報道局・大型企画開発センター・広島局などを経て、現職。ディレクター、プロデューサーとして、一貫して報道番組の制作に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
5 よういち
88
どうやら牛肉市場で中国の貿易商が牛肉ブームを煽って... まあ実態のないものに過剰な価値がついてしまってるよ。これがグローバル資本主義の弊害ってことなんだろうね。ってことか? 経済にも疎いし、勉強不足、読解力不足も手伝って、なんだかよくわかんなかった。2019/12/19
魚京童!
11
牛肉をやめて、コオロギにしよう。お金を稼ぐためなら何でも使う。お金を稼いで使い道に困っているように見える。面白いよね。いいものは漸近する。それ以上を作っても売れないから。でもいいものを欲しくてお金がある人が増えれば、どんどんいいものができる。そのサイクルをキレイに回し続けられれば資本主義は素晴らしい。でも計画的にいかないから問題だし、その辺をAIが調整できるようになればディストピアだ。自由を侵害されたとなってしまう。自由とお金。自分だけ求めても世界がついてこない。世界が進んでいると私は寂しくなる。面白いも2023/03/21
おおたん
9
知らなかったことが多く、勉強になった。牛肉から話からどう発展するのか?と思っていましたが、そこから、世界の食の事情や生産能力、そして資本主義の限界など、知らない世界を見ることができました。食糧危機についての理解度が高まり、最後の方は、らせん階段のような成長神話「成長なくして繁栄なし」は破綻しており、らせん階段から降りて同じところをまわる「持続可能な開発や環境や社会」を推し進めなければならないというメッセージになっています。過当競争の脱却が必要だなーっと感じる本でした。2020/04/12
スプリント
3
牛肉市場で何が起きているのか?という主題からマネー資本主義と里山・里海資本主義との対比を行っています。食糧の金融商品化が加速することで実生活に及ぼす影響が具体的にわかり勉強になりました。2016/01/30
hirofumi
3
つまらない。里山資本主義が売れたからとりあえず、文字って見ましたという以外にメッセージが伝わって来ない2016/01/13