出版社内容情報
子どものころから無鉄砲な「坊っちゃん」は、教師になって四国の中学校に赴任する。生徒たちの悪ふざけや、教師たちの人間関係に巻き込まれながらも持ち前の正義感をつらぬいて、不正に立ち向かう―。
内容説明
子どものころから無鉄砲な東京育ちの「坊っちゃん」は、中学校の教師になって四国の田舎町にやってきた。赴任早々、生徒たちの悪ふざけに遭い、卑怯な手口が許せないと腹を立てる。教師の中にも、陰でずるいことをしている者がいる。坊っちゃんは、無鉄砲と正義感をつらぬいて、不正に立ち向かっていく。
著者等紹介
深澤晴彦[フカザワハルヒコ]
1974年神奈川県生まれ。同志社大学文学部卒業。書籍編集者、著者エージェント、フリーランス編集者等を経て、現在は出版社で書籍編集に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mocha
87
学生時代に読んだけど、細部は憶えていなかった。『三四郎』とかごっちゃになってたようだ。読みやすい現代語であらためて読むと、坊ちゃんってこんなにやなヤツだったっけ?癇の強い夏目漱石の分身を見るようだ。わかりにくい言葉には注釈があるし、巻末の作者解説もほどよいボリューム。スカイエマさんの表紙もGood!2015/10/23
Tonex
31
立ち読み。パラパラ眺めてみたが、それほど違和感がない。基本的に難しい語句をわかりやすい言葉に置き換えているだけなので、この本を通読した読後感は、おそらく原文を読んだ場合とあまり変わらないと思う。▼『坊っちゃん』なんてそれほど難しいとも思えないが、孟宗竹やきんつばに語釈がついているレベルの本なので、この現代語訳を読んでもまだ表現がわかりにくいと感じる人はいるだろう。▼ということで、現代語も別に悪くないんじゃないかと思い、最初から通読してみたら、いきなりダメな箇所があった。→2016/04/13
えりまき
13
2023(233)松山旅行前に慌てて拝読。「坊ちゃん」は四国の中学校に赴任した数学の教師。下女の清、教頭の「赤シャツ」、美術教師の「野だいこ」、数学主任の「山嵐」、英語教師の「うらなり」、うらなりの婚約者「マドンナ」。曲がったことが大嫌いな性格、気持ちいい! 2023/08/21
KZ
5
前までは、「坊っちゃん」って題名がなぁ…。何て思っていたけれど、読んでみるとおもしろい物語でした。赤シャツ……最高に最低だ!個人的には、うらなり君がすきかなぁ。夏目漱石の物語をもっと読みたいと思います。2015/05/28
ぽけっとももんが
4
息子の中学校の図書館で、ジャケ借り。さてわたしは「坊ちゃん」を読んだことがあったかしら、と思いつつ読みましたが、どうやら思っていた以上に読んでいたのには驚いた。でも読了はしていない、多分。以前小林信彦氏の「うらなり」を読んだことがある。あの時も確か「坊ちゃん」を読まなくては、と思ったのでした。忘れないうちに借りてきました。さて、この坊ちゃん、今ならジコチューでKY、と切り捨てられそうなくらいに自由奔放。本人(とキヨ)はいいが、周りはさぞ迷惑なことであろう。2014/06/20