出版社内容情報
子どものころから無鉄砲な「坊っちゃん」は、教師になって四国の中学校に赴任する。生徒たちの悪ふざけや、教師たちの人間関係に巻き込まれながらも持ち前の正義感をつらぬいて、不正に立ち向かう―。
内容説明
子どものころから無鉄砲な東京育ちの「坊っちゃん」は、中学校の教師になって四国の田舎町にやってきた。赴任早々、生徒たちの悪ふざけに遭い、卑怯な手口が許せないと腹を立てる。教師の中にも、陰でずるいことをしている者がいる。坊っちゃんは、無鉄砲と正義感をつらぬいて、不正に立ち向かっていく。
著者等紹介
深澤晴彦[フカザワハルヒコ]
1974年神奈川県生まれ。同志社大学文学部卒業。書籍編集者、著者エージェント、フリーランス編集者等を経て、現在は出版社で書籍編集に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mocha
87
学生時代に読んだけど、細部は憶えていなかった。『三四郎』とかごっちゃになってたようだ。読みやすい現代語であらためて読むと、坊ちゃんってこんなにやなヤツだったっけ?癇の強い夏目漱石の分身を見るようだ。わかりにくい言葉には注釈があるし、巻末の作者解説もほどよいボリューム。スカイエマさんの表紙もGood!2015/10/23
やも
84
よかったぞな、もし。お初の夏目漱石。こんな口悪くてはちゃめちゃな話書くとは、知らなかったな〜。堅苦しい文学だとばかり思ってたよ。主人公の坊っちゃんは真っ直ぐで曲がったことが大嫌い。なので人と衝突することは日常茶飯事なんだけど、根が単純なので憎めない。喧嘩っ早さと口の悪さは江戸っ子気質ってやつなのかな?アイロニーとユーモアが交差する憎まれ口には毎ページ笑ったな。下女の清に対してだけは全く違う温かさを感じて、とくに最後はほっこりほろりとさせられる。これは名作ぞな、もし。2024/06/18
Tonex
31
立ち読み。パラパラ眺めてみたが、それほど違和感がない。基本的に難しい語句をわかりやすい言葉に置き換えているだけなので、この本を通読した読後感は、おそらく原文を読んだ場合とあまり変わらないと思う。▼『坊っちゃん』なんてそれほど難しいとも思えないが、孟宗竹やきんつばに語釈がついているレベルの本なので、この現代語訳を読んでもまだ表現がわかりにくいと感じる人はいるだろう。▼ということで、現代語も別に悪くないんじゃないかと思い、最初から通読してみたら、いきなりダメな箇所があった。→2016/04/13
のんxxx
18
夏目漱石はものすごく久しぶりに読んだぞな、もし。こちらは現代語訳されているので大変読みやすいぞな、もし。「親譲りの無鉄砲で、子供の頃から損ばかりしている」有名な出だし。坊っちゃんって最後まで主人公の名前が明かされないのですね。漱石の四国での教師時代を書いているとかいないとか。東京育ちの坊っちゃんは、卒業後に四国で数学教師をしてほしいと頼まれる。社会での理不尽なアレコレに立ち向かっていく様が面白い。「神様のカルテ」のイチ先生があだ名を付けるのが好きなのは、坊っちゃん由来っぽいな。狸と狐がいますのでね。2024/10/16
えりまき
13
2023(233)松山旅行前に慌てて拝読。「坊ちゃん」は四国の中学校に赴任した数学の教師。下女の清、教頭の「赤シャツ」、美術教師の「野だいこ」、数学主任の「山嵐」、英語教師の「うらなり」、うらなりの婚約者「マドンナ」。曲がったことが大嫌いな性格、気持ちいい! 2023/08/21
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