出版社内容情報
炎魔の群れに襲われたものの、辛くも逃げ延びた灯子。たどり着いた首都で、自分を助けてくれた火狩りの家族を探し始める。一方煌四は、凄腕の火狩り・炉六の狩りに同行した先で、思いもよらない残酷な光景を目にする。父の仲間だった火狩りたちがある男を拷問していたのだ。それが燠火家当主の差し金によるものと知った煌四は、彼への疑いを深めていくが……。あらゆる思惑が渦巻く中、首都には〈蜘蛛〉と呼ばれる者による反乱の時が静かに迫っていた――。
内容説明
炎魔の群れに襲われたものの、辛くも逃げ延びた灯子。たどり着いた首都で、自分を助けてくれた火狩りの家族を探し始める。一方、煌四は火狩りに同行し、思いもよらない残酷な光景を目にする。父の仲間だった火狩りたちがある男を拷問していたのだ。それが燠火家当主の差し金によるものと知った煌四は、当主への疑いを深めていく。あらゆる思惑が渦巻く中、首都には(蜘蛛)と呼ばれる者による反乱の時が静かに迫っていた―。
著者等紹介
日向理恵子[ヒナタリエコ]
1984年、兵庫県生まれ。児童文学作家。著書に『魔法の庭へ』『日曜日の王国』『迷子の星たちのメリーゴーラウンド』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミュポトワ@猫mode
100
火狩りの王2巻目。面白かったんだけど、ちょっと中だるみかなぁ。物語の速度が緩くて、こっちの読む速度も緩くなった。もっと1巻の時みたいな速度で進行してもらいたかったな。この巻も最後のほうはそんな感じだったんだけど、そこまで行くのが長かった。場面設定とか、物語の深堀も大切だとは思うけど、1巻の時の目が先を読みたくなって高速で読まされてしまう、あの激情がなかったのは残念だったな。3巻からは物語も動くと思うので、期待して読んでいきたいと思います。2024/03/06
万葉語り
50
大切なことは、世界のありようを知ろうとすること。自分の世界観だけで判断し、私利のために動く大人ばかりの世の中で、真直ぐに偏見無く世界をとらえようとする灯子と煌四の存在を面白いという神族ひばり。全てを見透かし、見降ろしているような彼が最後に焦る謎展開についていけない。おもしろい。2023-772023/06/24
PEN-F
46
面白さに歯止めがかからなくなってきました!そしてどんどんナウシカっぽくなってきている😆“腐海” “森の人” “蟲使い” 一度滅びた世界の後の独自の生態系を持った森といい、神によって作り替えられた人類といい、これで巨神兵も出てきたらほぼほぼナウシカだよな😆2023/04/16
よっち
34
炎魔の群れに襲われたものの、辛くも逃げ延びた灯子。たどり着いた首都で、自分を助けてくれた火狩りの家族を探し始める第二弾。凄腕の火狩り・炉六の狩りに同行した先で、父の仲間だった火狩りたちがある男を拷問する凄惨な光景を目に、燠火家当主への疑いを深めていく煌四。そしてようやくかなたを飼っていた家族と再会した灯火。あらゆる思惑が渦巻き、首都には〈蜘蛛〉と呼ばれる者による反乱の時が静かに迫る中で、大きな変化を迎える流れに翻弄され難しい選択を迫られる二人にどんな運命が待っているのか、続きが気になるところではあります。2023/01/30
kitten
22
図書館本。火狩りの王の二巻。相変わらずシビアな世界だな、と。世界の本質に迫ろうとするこども二人に対して、蜘蛛と神族の争いがおきるかも?そして、油百七は何をしようとしているんだ?話は進んでいくけれども、謎は深まるばかり。世界の行く末を見届けるべく、私も続きをよんでいく。2023/05/31