内容説明
ひとりぼっちでも何かに夢中になること。ことばが世界を開いてくれること。教えてくれたのは、みんな先生たちでした。毎日会う。毎日声を聞く。そばにいて、日々のくり返しの中でゆっくりと大切なことを伝えてくれた、あのころのこと。思春期のこどもたちへ詩人がおくる、ステキな思い出たち。
目次
小学生のころ。(シミズ先生とキヨ;シミズ先生とアベちゃん;変人のすすめ)
中学生のころ。(トガシ先生;ヤダ先生;オキタ先生;忘れた先生たち)
高校生のころ。(直立カバ;オメガ;カオルちゃん;コスギ;チリババ;コト先生)
著者等紹介
伊藤比呂美[イトウヒロミ]
1955年生まれ。詩人。青山学院大学卒業後、身体の細やかな感覚を鮮烈にあらわした『青梅』『テリトリー論』1、2(ともに思潮社)で大きな注目を集めるかたわら、『良いおっぱい悪いおっぱい』『おなかほっぺおしり』(ともに集英社文庫)などの出産・育児の体験エッセイがベストセラーとなる。東京都板橋区生まれ。作品に『ラニーニャ』(新潮社、野間文芸新人賞)、『河原荒草』(思潮社、高見順賞)、『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』(講談社、萩原朔太郎賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tokotoko
53
この春からなぜか!なぜなのか!?運命のいたずらで・・・中学校で働いています。朝が来たら、体はロボットのように働きに行くのだけれど、気持ちはなかなか環境についていきません。先生も子どもも、とにかく・・・デカイのです。だから、今週末、本の世界でも中高生に慣れよう!と読んだ1冊目。学校エッセイです。個性も人間味もあふれまくった先生達、登場!立派な先生達も、生徒の立場から見ると・・・こんなになっちゃうの!?と楽しかったです。デカイ人の頭の中がちょっぴりのぞけたような気がしました。2017/04/22
zero1
50
教師は間違いなく生徒の人生に影響している。中学や高校教師は【単なるサラリーマン】も多い。生徒はそれを見抜く。それでも【人を形成する要因】のひとつ。詩人の著者が今まで出会ってきた教師たちを紹介。ノーベル物理学賞の小柴博士(2020年没)が自著で述べているように、【理数科離れ】の原因が教師なのは間違いない。本書に共感する読者はいる?【教師の影響】を逃れるアドバイスを若い読者にするべきでは?大人のノスタルジーを狙ってるのか。📚️140ページで1200円(税別)を考えれば図書館で借りて読む本。内容が物足りない。2024/06/01
takaC
39
「先生たちの名前はときどき仮名(かめい)にしてあります」え?どれくらいときどきさね?2013/08/10
BlueBerry
21
まあまあ面白かった。感動するほどではなかったかな。2013/08/21
ネギっ子gen
20
「よりみちパン!セ」の理論社版。<先生の話。最後は、生身の人間じゃなかった先生たちをつけ加えて、おしまいにします/あたしにとっては本当に大切な思い出を作ってくれた先生たちだけじゃない、覚えてない先生たちも、読んだ本も、聞いた音楽も、何もかもが先生だったような気がしますねえ。自分のからだも、尽きることなかった恋心も、雲の色も、歌った歌も、まずかった給食の味も、体育館のあのにおいも>と。そう、確かに。あたいの高校時代最大の恩師は、パスカル先生になるかなぁ……。溺れるような感覚で、『パンセ』を読み耽っていた。⇒2021/01/13
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