出版社内容情報
素敵なカレシが欲しい13歳のエリー。親友に先をこされ「私にもいる」と嘘をつく。多感な3人組の少女たちをコミカルに描く第一巻。 小学校高学年~中学生
著者等紹介
ウィルソン,ジャクリーン[ウィルソン,ジャクリーン][Wilson,Jacqueline]
1945年イギリス生まれ。ジャーナリストを経て作家に。児童書を中心に英国で約70冊以上の本を出版し、毎月5万部を売り上げる。犯罪小説、脚本なども手がけている。『バイバイわたしのおうち』(偕成社)でチルドレンズブック賞、『ふたごのルビーとガーネット』(偕成社)と『Lizzie Zipmouth』(未邦訳)でスマーティーズ賞を受賞
尾高薫[オダカカオル]
1959年北海道北見市生まれ。国際基督教大学卒業。東京都江戸川区に三人の子どもたちと住む
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
5
本作「ガールズ・トリロジー・シリーズ」の1作目に当たる。著者ジャクリーンが、従来の作品より年上の年代、ティーンエイジャーの女の子達3人を描いた意欲作で、本シリーズを執筆するために2年もかけて数々の学校の9年生達に取材をして製作した。 ジャクリーンの作品群が人気を集める要因の1つとして、登場人物の目線と口調で記述されていることではないだろうか?そのことで読者が感情移入しやすく、多くの共感を呼ぶ作品に仕上がっていくのだと思う。 本作はエリー、マグタ、ナディーンの女子3人組の思春期の悩みを描く俊逸な作品。2013/05/31
Nao*
4
児童書作家さんがティーン向けに書いた作品、ということで、分かりやすく読みやすい。大人に片足突っ込んだ様でまだまだ子供な彼女達の微妙な心情や繊細さが丁寧に書かれてます。大人になってみると、この頃って楽しくてキラキラしたものに映るけど、当時は当時で悩んだり躓いたりしてたなぁ。それにしても思春期って、考える事は万国共通なのかな。2013/05/07
椛*.com
2
話のテンポが良く、気づいたら読み終わっていました。少女たちの成長をずっと見守っていたい。2012/09/29
えり
2
たまたま図書室で出会い、読んでみたらすっかりはまってしまいました。テンポがよく、楽しくて、とっても読みやすい!自分がエリーたちくらいのとき、こんなこと考えてたなぁって、甘酸っぱいだけど真剣な世界に一気にひきこまれます。2012/10/31
花音
2
再読しました。女の子が持っているコンプレックスも、素敵な男性や「彼氏」という響そのものへの憧れも、国は違えどすんなり理解・共感できるもの。そして、マグダとナディーンがとっても魅力的。親友2人が美人なのに、自分だけ違う…と卑屈になることなく、純粋な友情を育んでいるのも素敵。ダンがパーティ会場で利かせた機転には思わずほう、と感心してしまった。ラストへの運び方といい、ドジなダンとエリーの甘酸っぱい未来を想像してしまいそうなのですが…次巻の展開を思うと、少し複雑な気持ち。でもまあ現実ってそんなものかな、とも思う。2012/03/12