出版社内容情報
インド――この謎に満ちた大陸を舞台に、貧と富の二つの世界に生まれた少年たちの出会いと友愛を描く大作。M・エンデに並ぶ巨星。 小学校高学年~中学生
内容説明
インド―この謎に満ちた大陸―を舞台に「貧」と「富」二つの世界に生まれた少年たちの出会いと友愛を映す。ドイツYA文学の巨星コルドンの最高傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱせり
11
細分化された階級差のインド。沢山の問いかけ。ひと時、どん底で、階級を越えて、少年たちがともに暮らし旅立っていった。どの人生も前途多難で気が遠くなりそうなのだけれど、それぞれには、自分のやるべき事がしっかりと見えているのがわかる。ここで出会った友人たちの存在が彼らをこれから支え続けるだろうと信じられる。二度と会うことはないかもしれない彼らだけれど。 2016/04/01
mikki
3
インドを舞台とするこの小説は、カースト制度、それによる貧富の差による生活の違いをゴプーやパプテイを通して感じ、2人の友情がなりうるのか、見守るように読み続けた。息子にもぜひ読んでもらいたい1冊。子ども目線だとどんな感想が生まれるだろうか。 2013/05/29
7petit
2
このタイトルの意とすることが 読み終えてから 熱帯の湿度のように じっとりと伝わってくる。モンスーンが過ぎ去った後のように さわやかな希望が心地よい。2012/12/05
林芳
1
とても臨場感を持った物語。段々と読むのが止められなくなる。世界的に見て、生まれた場所による理不尽とも思われる圧倒的格差。豊かな生活と貧困。時々自分はその中の何番目辺りにいるのだろうと思う時がある。持てる者が何もない者に手を差し伸べることが、問題の解決に繋がるのか、幸せと呼べるのか、そんな思いを沸々と考えてしまう。「ベルリン」3部作を読んで更に手に取りたいと思い読んだが、正解だった。2024/02/14
asanebou kazuo
1
哲学的なものを感じさせてくれる良作。著者の人間に対する深い洞察力が登場人物に命を与えている。2011/12/15
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