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出版社内容情報
生活すべてをカードですませる時代。湖に落ちたエス氏はカードを紛失、ぬれねずみになって服を買いに行くが……。表題作ほか15編。 小学校高学年~中学生
内容説明
星新一おもしろ掘り出し市。新鮮なアイデア、完全なプロット、意外な結末―三要素そろったショートショートの面白さ!『朝の読書』に最適。
著者等紹介
星新一[ホシシンイチ]
1926年、東京に生まれる。東京大学農学部卒業。日本最初のSF同人誌「宇宙塵」を57年に創刊。ショート・ショートと呼ばれる短編の新分野を確立し、千以上の作品を発表する。68年に、『妄想銀行』で第21回日本推理作家協会賞を受賞。97年没
和田誠[ワダマコト]
1936年、大阪に生まれる。多摩美術大学卒業。グラフィック・デザイナー、イラストレーターとして、装丁、挿絵、絵本などを手がける。星新一氏の作品の挿絵も数多い
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
菜
20
NHKニュースでの「マイナンバー」に関する報道を見て「番号をどうぞ」を思い出したため借りてきた一冊。私の記憶が正しければ、人生で初めて手に取った星新一のショートショートはたぶんこれだと思います。小学校6年生以来の再読で懐かしさを感じながら読みました。どのショートショートも現代社会へのメッセージが強烈で、終わり方がゾクッとさせるものも。やっぱり便利すぎるのも良くないよなー。2014/10/23
書の旅人
13
初めて星先生の本を手にしたのは、12歳。病院の待ち時間での退屈凌ぎに、母に売店で買ってもらいました。4年後、駅地下の本屋で、新潮文庫『星新一ショートショート1001編フェアー』が始まり、平台にズラリと並べられた作品を見て、わくわくしながら選び、1〜2冊ずつ購読して愉しみました。あれから30年以上もたちましたが、またわくわくしながら読んでいます。次はどれにしよう…2018/10/04
ゆにこ
10
「番号をどうぞ」は近い将来こうなったら怖いなと、わりと現実的なお話。さらっと読めて面白い。2013/07/06
ともブン
7
『おせっかいな神々』『ひとにぎりの未来』から16篇を収録。 自己の証明をするために生身の人間ではなくて紐付けされている番号しか有効でない話「番号をどうぞ」なんかは、本当に笑えない。1960年代に書かれた話と思えない。時代がようやく星さんに追いついたんだなぁ…。 他にも人工知能ありきで全く無力・無気力化した人々の話や、うまい話に乗ったつもりが掌の上で転がされていた話など、どこか現実にありそうな話が背筋をゾクゾクとさせてくれる。陰謀論者になっちゃいそうな読後感。2022/07/05
まりねちこ
6
さすが星先生。 この「番号をどうぞ」は、今後の日本における「マイナンバー」制度の行く末なのではないのかと思わせる。 ああ、恐ろしや。 2015/09/20