内容説明
孫悟空たちの一行は、西梁女人国にやってきた。この国は、その名のとおり女ばかりで、男がひとりもいない。そのかわり、子母河という川が流れていて、その水を飲んだ女たちは、おなかに子どもができるのだという。そんなことはまったく知らない玄奘三蔵と猪八戒が、子母河の水を飲んでしまった…。世界最強のファンタジー・アドベンチャー「西遊記」第9弾。
著者等紹介
斉藤洋[サイトウヒロシ]
1952年東京に生まれる。1986年『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞を受賞。1988年『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞を受賞。1991年「路傍の石」幼少年文学賞を受賞
広瀬弦[ヒロセゲン]
1968年東京に生まれる。絵本、本の挿絵などを数多く手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちぐ
33
西梁女人国で子母河という川の水を三蔵法師と八戒が飲んでしまって巻き起こる騒動。いつもは目立たない沙悟浄がこの巻では存在感を出してきた。女絡みの巻だったからか、いつもと少し違った内容の面白さがあったし、毒敵山琵琶洞でのさそりの精の最後はちょっぴり切なかった。2016/03/18
まるりー
15
あ〜、で、西粱女人国王の方は大丈夫なのかな!?2015/06/15
ちょび
5
今回は女性しかいない国のお話。ちょっと切ない場面もあり、相変わらずの面白さでした!!2015/02/20
minaseh
5
間飛ばして読んじゃったよ。それでも全然話が通じる。天竺までは、まだまだ遠い。玄奘三蔵と悟空のやり取りとか、考える事とか思う事とか、自分の気持ちとか相手の気持ちとか、立場とか、その人に対する、思いやりとか。昔違う人ので読んでるはずだけど、本当はこういう話だったんだなぁ。内容もだけど、文章も面白い。で、このペースで行くと、天竺まであとどれくらいかしら?^^;2014/05/22
ビシャカナ
4
妖の巻というだけあって、今回は女絡み。わりと有名な三蔵と八戒が不思議な水を飲んで妊娠してしまう話。そして三蔵が国王に、そして妖怪に懸想される話。今回はなんだか悟空がいつにもまして優しい気がする。三蔵も女にはタジタジだったり、八戒の大食らいが初めて役に立ったり、なんだかいつもの面々がいつもと違う様子。2015/06/20