出版社内容情報
創作読み物 小学校中学年以上向
きこそあどの森という架空の世界を舞台にしたあたたかなファンタジー。個性的な登場人物が魅力的です。「みィつけた!」ウサギをみつけて声をだしたスキッパー。ところがウサギではなく女の子でした。いっしょに楽しくあそびますが、急に女の子はいなくなってしまいます。ところがこんどは「スキッパーみィつけた!」と声がします。みると木の上に4人の子どもが。今までみたことない子どもたちです。とまどいながらもいっしょに楽しく遊ぶスキッパー。でも時間がたつと子どもたちはいなくなってしまうのです。あの子たちいったいだれだったんだろう?桜の木の下でおこったふしぎでちょっぴりせつない物語。
国際アンデルセン賞・オナーリスト選定
内容説明
この森でもなければ、その森でもない。あの森でもなければ、どの森でもない。こそあどの森、こそあどの森。1998年度国際アンデルセン賞・オナーリスト選定作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
30
面白かった。児童書と侮るなかれ、結構高度。2012/09/22
くぅ
27
不思議だったけどこの巻はこの巻ですごく素敵。寝ちゃってたいつもの皆さんがあの子達になっていたのかしら?なんて考えちゃいましたが、そうやってどこまでもどこまでも不思議な想像が膨らんでとっても楽しかった。一斉に散り花びらを回せる桜も壮観。かくれんぼの楽しさを知ったスキッパー、良かったね!2021/08/23
るんるん
25
ユメミザクラの挿絵で余韻に浸る。「みィつけた」子どもたちの声、ぬくもりの記憶が消えませんように。2017/07/30
カール
22
知識としてしか知らなかったかくれんぼのワクワク感を体験したスキッパー。だんだんと友達と遊ぶ楽しさを知る事が出来て良かったね。この本は子ども達にも分かりやすかったんじゃないかな。そして、大人達にもノスタルジックな気持ちを思い出させてくれるお話でした。相変わらず挿絵が楽しみです。特に今回はユメミザクラの挿絵が素敵でした。2016/11/11
七月せら
20
穏やかな春の昼下がりのお散歩、友達と一緒に遊ぶ楽しさと置いていかれてしまう寂しさを知ったスキッパー。今度はスキッパーの夢の中で、またあの子たちに会えるといいなあと思う。桜には不思議な力があるというけれど、懐かしく温かい気持ちにもなり、神秘に触れるぞっとした気持ちにもなりました。2020/06/09